ウイリアム・スメリー
ウイリアム・スメリーまたはウィリアム・スメリ(William Smellie、1697年2月15日 - 1763年3月5日)は、スコットランドの産科医である。スメリーの著作『解剖図表と産科の実際』は日本に輸入され、鉗子の導入に貢献した。
生涯
編集スコットランド中部のラナークに生まれた。医師免許を得る前から医師として働き、後にグラスゴー大学に入学し、1745年に学位を得た。ロンドンとパリで産科を学び、ロンドンで開業する一方、教育も始めた。産科マネキンを発明し、出産について記述し、産科鉗子を設計し、逆子の出産の手順を工夫し、手引書を出版した。スメリーの『解剖図表と産科の実際』はフォリオ版の39葉の図を掲載した著作でわずか100部が印刷されただけであるが3部が日本に輸入され、片倉元周が『産科発蒙』などで紹介した[1]。
参考文献
編集- ^ 『大江戸異人往来』 タイモン・スクリーチ(著) 高山宏 (訳) ちくま学芸文庫 ISBN 4480091343
- ^ Founders of British obstetrics 'were callous murderers', Denis Campbell, 7 February 1997, The Observer. Retrieved May 2010
- Speert, H. Obstetric and Gynecologic Milestones (New York: The MacMillan Company, 1958).
- Lanark Museum