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OOPARTS (劇団)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

OOPARTS(オーパーツ)は、日本にかつてあった劇団で、現在は鈴井貴之による演劇プロジェクトである。劇団時の主宰は鈴井貴之

旗揚げ~完全消滅

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鈴井が、それまで率いていた487パラシュートを解散した後、自らを中心として、487パラシュートの役者や北海道大学北星学園大学などの演劇研究会出身など札幌で活躍中の役者達を集め、1990年4月「LIFE」(作、演出・鈴井貴之)で旗揚げする。

その後、同年オープンした札幌西武のオープニングアクトや札幌学院大学の学校祭へのゲスト出演などを果たし、注目が集まる。この年の冬上演した「LIFE3ストーリーズ」はその後映像化され、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にも出展された。

劇団コンセプトは「ストーリー性のあるドリフターズ」であり、劇団名のOOPARTSとは「アウト・オブ・プレイス・アーティスツ」の略としていたが、これはオーパーツに考古学上の「場違いな工芸品」という意味があることから、そこからもじって「場違いな芸人達」というコンセプトで札幌演劇界に新しい風を送り込んだ。

1992年、CREATIVE OFFICE CUEの設立に伴い、メンバー全員が同社にタレントとして所属。道内の情報・バラエティ番組『にっぽんPUCA²』(北海道文化放送)、『週刊Nanだ!Canだ!』(北海道テレビ放送)、『モザイクな夜』(北海道テレビ放送)などの出演を斡旋した。

1995年ごろになると劇団の人気に反して鈴井とメンバーにモチベーションの差が生まれ、フリースペース経営の失敗なども重なって、運営基盤が不安定になっていく。1998年2月の『RYOMA ~蒼き妄想の果て』を最後に「完全消滅」という形で札幌演劇界から姿を消し、主宰の鈴井貴之以外のメンバーの殆どがCREATIVE OFFICE CUEからも離脱した。

全公演が鈴井の作・演出だったことからもわかるように鈴井の完全ワンマン劇団だったため、当時、劇団に参加していた安田顕でさえもこの劇団においては際だって目立つこともなく、まさに鈴井が作った鈴井のためだけにある劇団と言っても過言ではなかった。

劇団時代の主な所属メンバー

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  • 鈴井貴之 - 主宰。
  • 伊藤亜由美 - 487パラシュートより参加。鈴井との結婚・出産後はマネジメント業務や飲食店経営で劇団を支える。
  • 稲田博 - 鈴井と意気投合し、立ち上げるが、舞台の脚本についてなどを巡って鈴井と揉め、旗揚げ後1年半程で脱退。その後、劇団イナダ組を立ち上げ、主宰する[1]
  • 武田晋 - 1994年、劇団イナダ組より移籍加入。1996年の消滅前に脱退。
  • 田中護 - 『モザイクな夜』の初代元気くん。東京進出のため脱退するが、最終公演には凱旋。
  • 森崎博之 - 1993年に劇団イナダ組との掛け持ちで加入したものの、本公演に出演しないまま脱退。後に安田らとTEAM NACSを結成。1999年にCREATIVE OFFICE CUE所属。
  • 安田顕 - 1993年、森崎の紹介(身代わり)で加入。OOPARTS消滅後、CREATIVE OFFICE CUEには残留し、後述の長谷川、金山と「upspeak」を結成。
  • 伝野隆介 - 鈴井夫妻(当時)と結成した期間限定ユニット「NORTH END × AYUMI」のメンバーでもあった。
  • 岩村真人 - 『雅楽戦隊ホワイトストーンズ』では、北郷誠 役(初代)で出演。
  • 長谷川首司  - 劇団消滅後、安田、金山と「upspeak」を結成。
  • 金山幸意  - 劇団消滅後、前述の安田、長谷川と「upspeak」を結成。劇団最年少メンバー。
  • 川島直樹 - 末期に加入し、後年の『river』スタッフ参加をきっかけにCREATIVE OFFICE CUEに所属していた時期があるが、最終公演には出演していない。

復活

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2009年9月9日、CREATIVE OFFICE CUE主催によるイベントに於いて2010年に復活を遂げることを発表。OOPARTSという劇団自体を鈴井が「完全消滅」と発言していたが、結果的に鈴井自身がその復活を決めた。復活の決め手は、事務所の後輩であるTEAM NACSが全国区で活動するようになったことに感化されたためであった[2]

2009年9月27日、新プロジェクトを正式に発表。メンバー公募も同時に発表しオーディションの詳細も公開された。

2010年10月、プロジェクトの第一弾として舞台公演『CUT』を上演。

2014年11月、プロジェクトの第二弾として舞台公演『SHIP IN A BOTTLE』を上演[3]

2016年2月、プロジェクトの第三弾として舞台公演『HAUNTED HOUSE』を上演[4]

2017年7~8月、プロジェクトの第四弾として舞台公演『天国への階段』を上演[5]

2019年8~9月、プロジェクトの第五弾として舞台公演『リ・リ・リストラ〜仁義ある戦い・ハンバーガー代理戦争』を上演[6]

2022年2月、プロジェクトの第六弾として舞台公演『D-river』を上演[7]

復活後の公演

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作・演出は全て鈴井貴之が担当。

参考

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外部リンク

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