ミッシェル・オスロ
ミッシェル・オスロ Michel Ocelot | |
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2019年撮影 | |
生誕 |
1943年10月27日(81歳) フランス コート・ダジュール ヴィルフランシュ=シュル=メール[1] |
国籍 | フランス |
教育 |
国立高等装飾美術学校 カリフォルニア芸術大学 |
肩書き | 国際アニメーション映画協会会長 |
任期 | 1994年–1999年 |
前任者 | ラウル・セルヴェ |
後任者 | アビ・フェイジョ |
受賞 | レジオンドヌール勲章シュヴァリエ[2] |
ミッシェル・オスロ(Michel Ocelot、1943年10月27日 - )は、フランスの脚本家、プロダクションデザイナー、演出家、アニメーション映画監督、テレビ番組ディレクター。
略歴
[編集]1943年、コート・ダジュールで生まれる[3]。ギニアで幼少時代、アンジェで青年期を過ごす[3]。これらの体験は、のちの作品に影響を及ぼすことになる。最初はアンジェの美術学校で、のちにフランス国立高等装飾美術学校で装飾芸術を学んだ[3]。独学でアニメーションを学び、プロとしての初の短編作品『3人の発明家たち』(1979年)で BAFTA賞を受賞[3]。
1998年の作品『キリクと魔女』で最もよく知られているが、それ以前にすでにセザール賞[4]および英国アカデミー賞を受賞した作品を制作していた[5]。
1994年から2000年まで国際アニメーション映画協会の会長をつとめた[3][6][7]。
2009年にはレジオン・ドヌール勲章をアニエス・ヴァルダ監督から授与された[3]。2015年、ザグレブ国際アニメーション映画祭で生涯功労賞を受賞した[8][7]。2022年、アヌシー国際アニメーション映画祭名誉賞を受賞[7] 。
日本との関わり
[編集]12歳の頃に葛飾北斎の画に出会い魅了されたと言い[9]、1970年に日本に初めて来日し、墨絵を学んだり各地を旅行したりして40日間滞在したという[10]。
2000年8月には第8回ヒロシマ国際アニメーション・フェスティバルに招かれ来日(『キリクと魔女』が上映された)[11]、2002年3月には東京日仏学院で『キリクと魔女』と『プリンス&プリンセス』が上映されるのに伴い来日[12][7]、2003年3月には『キリクと魔女』日本版公開のために来日[13]、2005年9月にも来日しており[14]、いずれも小野耕世がインタビューをしている。
主な作品
[編集]※いずれも監督と脚本を担当している。
- キリクと魔女 Kirikou et la sorcière (1998) ※兼 原作
- プリンス&プリンセス Princes et princesses (2000)
- キリクと魔女2 4つのちっちゃな大冒険 Kirikou et les bêtes sauvages (2005) ※日本劇場未公開
- アズールとアスマール Azur et Asmar (2006) ※兼 デザイン/原作
- 夜のとばりの物語 Les contes de la nuit (2011)
- ※2010年のテレビ短編シリーズ『ドラゴン&プリンセス』全10話の中の5話に新作1話を加えて1本の映画にまとめた作品で、残りの5話はオムニバス形式で『夜のとばりの物語 -醒めない夢-』として2013年に日本で劇場公開されている[15]。
- 夜のとばりの物語
- 狼男 Le Loup-garou
- ティ・ジャンと瓜ふたつ姫 Tijean et la Belle-sans-Connaître
- 黄金の都と選ばれし者 L'Élue de la ville d'or
- タムタム少年 Le Garçon tam-tam
- 嘘をつかなかった若者 Le Garçon qui ne mentait jamais
- 鹿になった娘と建築家の息子 La Fille-biche et le Fils de l'architecte ※新作
- 夜のとばりの物語 -醒めない夢-
- 怪物のあるじ La Maîtresse des monstres
- 靴職人と夢の橋 Le Pont du petit cordonnier
- 見習い水夫と猫 Le Mousse et sa chatte
- 魔法使いの弟子 L’Écolier sorcier
- イワン王子と七変化の姫 Ivan Tsarevitch et la Princesse changeante
- キリク 男と女 3D Kirikou et les hommes et les femmes (2012)
- ディリリとパリの時間旅行 Dilili à Paris (2018)
- 古の王子と3つの花 Le Pharaon, le Sauvage et la Princesse (2022)
出典
[編集]- ^ Pilling, Jayne (2001). 2D and Beyond. Animation. Hove: RotoVision. pp. 109, 153. ISBN 2-88046-445-5
- ^ Brane, Edouard (26 October 2009). “Le papa de "Kirikou" reçoit la Légion d'Honneur” (French). AlloCiné. 2019年6月23日閲覧。
- ^ a b c d e f 『ディリリとパリの時間旅行』日本語公式サイトのプロフィール
- ^ http://www.lescesarducinema.com
- ^ http://www.bafta.org/awards/film/nominations/?year=1980
- ^ "Azur & Asmar press pack" (PDF) (Press release). Soda Pictures. 2008. 2008年10月5日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b c d ミッシェル・オスロ、叶精二「ミッシェル・オスロ、アート・アニメーションの至福 「古の王子と3つの花」: interview 一度壊れてしまった国を建て直すための3つの物語」『キネマ旬報』第1927号、キネマ旬報社、2023年8月、58-61頁。 ※2023年6月9日東京都内で取材。
- ^ “Animafest 2015. Lifetime Achievement Award”. 2019年6月23日閲覧。
- ^ 小野 2006, p. 51.
- ^ 小野 2006, p. 61.
- ^ 小野 2006, p. 37.
- ^ 小野 2006, p. 46.
- ^ 小野 2006, p. 56.
- ^ 小野 2006, p. 63.
- ^ “作品概要”. 映画『夜のとばりの物語』公式サイト. 2019年6月25日閲覧。
参考文献
[編集]- 小野耕世『世界のアニメーション作家たち』人文書院、2006年9月10日。ISBN 4409180037。