Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

コンテンツにスキップ

冨山房

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
富山房から転送)
有限会社冨山房
種類 有限会社
本社所在地 日本の旗 日本
101-0051
東京都千代田区神田神保町1-3
冨山房ビルB1
設立 1886年(明治19年)3月1日
業種 小売業
法人番号 5010001006932 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 坂本起一
関係する人物 創業者 坂本嘉治馬
外部リンク http://www.fuzambo.net/
テンプレートを表示

有限会社冨山房(ふざんぼう)は、1886年(明治19年)設立の日本出版社。戦前は博文館とともに大手出版社の1つだった。

沿革

[編集]

主な出版物

[編集]

児童書

[編集]

近年の冨山房の出版事業は、児童書が中心となっている。なお、児童書は系列会社の「冨山房インターナショナル」(後述)でも出版している。

一般書籍

[編集]

「プラトーン全集」

[編集]

木村鷹太郎訳『プラトーン全集』全11冊、1903年から1911年刊。最初期のプラトン日本語訳。

「漢文大系」

[編集]

中国古典の注釈書をまとめた叢書。1909年から1916年刊。1974年から1978年再刊。全22冊38書。[2][3]

安井息軒論語集説』『管子纂詁』、太田全斎韓非子翼毳』、焦竑老子翼』『荘子翼』、竹添井井春秋左氏会箋』、孫詒譲墨子閒詁中国語版』などからなる。

服部宇之吉小柳司気太安井小太郎らが解題を担当している。

「模範家庭文庫」

[編集]

「百科文庫」

[編集]

新書判の叢書、1977年から1996年にかけ翻訳古典の新訳を軸に50数点が刊行。

下記は主な刊行書籍(近代文学のみ)。

その他の翻訳書

[編集]

辞書

[編集]

冨山房は、明治、大正期において、三省堂博文館と並ぶ、代表的な辞書出版社であったが、近年は評価の高い辞書のみ、当時のままに発行を続けている。

過去に発行していた主な辞書。

  • 国民百科大辞典
  • 日本家庭大百科事彙
  • 修訂 大日本国語辞典 - 上田萬年松井簡治
  • 修訂増補 大英和辞典 - 市河三喜、畦柳都太郎、飯島広三郎
  • 仏教大辞彙 - 龍谷大学編纂
  • カトリック大辞典 - 上智大学編纂
  • 修訂増補版 理科学辞典 - 冨山房辞典編集部
  • 邦楽舞踏辞典 - 渥美清太郎
  • 外来語辞典 - 荒川惣兵衛岡倉賞を受賞)

関連会社

[編集]

株式会社 冨山房インターナショナル

[編集]

1993年に創設した子会社。かつて冨山房から刊行された書籍の復刻を含む出版のほか、印刷、学校内書店経営、学校用品販売なども行う。

書店

[編集]

その他

[編集]
  • サロンド冨山房FOLIO - 冨山房ビルB1Fで同社が経営している喫茶店
  • 組版のしかたに、冨山房ルールがある。

脚注

[編集]
  1. ^ 孫の坂本嘉廣は宿毛市名誉市民。東京宿毛会も支えている。
  2. ^ 冨山房. “漢文大系解説”. fuzambo.net. 2024年9月15日閲覧。
  3. ^ 湯浅邦弘 編著『中国思想基本用語集』ミネルヴァ書房、2020年。ISBN 9784623087365 296頁。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]