「三人の騎士」の版間の差分
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|タイトル=三人の騎士 |
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|監督=ノーマン・ファーガソン |
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|制作=[[ウォルト・ディズニー]] |
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|封切日=[[1959年]][[3月10日]] |
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|上映時間=72分 |
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'''三人の騎士'''とは以下の原題を持つ作品の邦題。 |
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;''The Three Caballeros'':ディズニー製作のアニメ映画。本項で説明する。 |
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;''The Three Horsemen of Apocalypse'':G・K・チェスタートンの短編集『ポンド氏の逆説』に収録されている短編。[[ギルバート・ケイス・チェスタートン]]のページを参照。 |
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| 作品名 = 三人の騎士 |
| 作品名 = 三人の騎士 |
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| 原題 = The Three Caballeros |
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| 監督 = [[ノー |
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| 出演者 = [[クラレンス・ナッシュ]]<br />[[ジョゼ・オリヴェイラ]]<br />[[ホアキン・ガライ]]<br />[[アウロラ・ミランダ]]<br />[[ドラ・ルス]]<br />[[カルメン・モリーナ]] |
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| 撮影 = [[レイ・レナハン]] |
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『'''三人の騎士'''』(さんにんのきし、原題:''The Three Caballeros'')は、[[ウォルト・ディズニー・カンパニー]]製作による、アニメーションと実写映像を合成した[[アニメーション映画]]。[[カラー映画|カラー]]。またドナルドダックの短編映画がスクリーンで上映されたのはアメリカで1961年公開の「[[ドナルドの物理教室]]」以来16年ぶりのことである。 |
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[[メキシコ]]で[[1944年の映画|1944年]][[12月21日]]に先行公開し、[[アメリカ合衆国]]では[[1945年の映画|1945年]][[2月3日]]に公開された。[[日本]]での公開は[[1959年の映画|1959年]][[3月18日]]。また、2007年2月に[[トゥーン・ディズニー]]のビッグMOVIEショーでも放送された。 |
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== 概要 == |
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前作『[[ラテン・アメリカの旅]]』において[[ウォルト・ディズニー]]が旅した[[ラテンアメリカ]]での経験をもとに制作されたオムニバス作品。さらなる続編として映画『[[メロディ・タイム]]』内の短編『サンバは楽し』がある。 |
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アニメーションと実写映像を合成した作品はこれが初めてではないが、両者の動きが巧みに組み合わされ、ダンスを競演した世界初の作品とされる。翌年[[メトロ・ゴールドウィン・メイヤー]]が映画『[[錨を上げて (映画)|錨を上げて]]』で[[ジーン・ケリー]]と[[トムとジェリー#主人公|ジェリー・マウス]]を踊らせ、これに追従する。 |
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製作時は[[第二次世界大戦]]中だったことから、本作は[[ラテンアメリカ]]に対する[[善隣政策]]の一環として製作された<ref>{{cite interview|last=Disney|first=Walt|interviewer=[[Fletcher Markle]]|title=An Interview with Walt Disney|work=Orson Welles Mercury Theater}}</ref>。アメリカ合衆国の[[ドナルドダック]]、[[ブラジル]]の[[ホセ・キャリオカ]]、[[メキシコ]]の[[パンチート]]が古くからの友人であり仲がいい描写は、三国の国交関係が良好なことや強い結びつきがあることを示唆している。 |
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[[第18回アカデミー賞|第18回(1945年度)アカデミー賞]]の[[アカデミー作曲賞|作曲賞]](ミュージカル部門)と[[アカデミー録音賞|音響賞]]にノミネートされた。 |
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[[ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ]]の長編映画が3月に公開されたのは1957年の「ラテン・アメリカの旅」以来2年ぶりとなる。 |
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[[2018年]]の『[[三人の騎士の伝説]]』は本作の[[スピンオフ作品]]。 |
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== あらすじ == |
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'''[[ドナルドダック]]'''にラテンアメリカの友人から3つの誕生日プレゼントが届いた。1つめの箱からは[[映写#映写機|映写機]]が飛び出し、寒さが苦手なペンギンの話、アラクワンをはじめとしたラテンアメリカの鳥の話、[[ウルグアイ]]の少年とロバの話など、鳥についての不思議なお話をドナルドに見せる。 |
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2つめのプレゼント、飛び出す絵本からは[[ブラジル]]の友人'''[[ホセ・キャリオカ]]'''が飛び出し、ドナルドを[[サルヴァドール|バイーア]]に誘う。2人は小さくなって本の中に入り陽気に[[サンバ (ブラジル)|サンバ]]を踊る人たちに出会うが、ドナルドはその中の一人の女性に一目惚れする。 |
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'''三人の騎士'''(''The Three Caballeros'')は、[[ウォルト・ディズニー・カンパニー|ウォルト・ディズニー・プロダクション]]製作の[[アニメ]][[映画]]である。 |
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3つめの箱を空けると、中から[[メキシコ]]の友人'''[[パンチート]]'''が登場。一緒に出てきた[[ピニャータ]]と呼ばれる壺を割ると、たくさんのプレゼントが飛び出す。その中の空飛ぶ絨毯に3人は飛び乗りメキシコの情熱的な世界を旅するが、ここでもドナルドは次々に現れる美女に心を奪われ、やがて白昼夢に迷い込んでしまう。フィナーレではドナルドとおもちゃの[[闘牛]]の決闘にもつれ込むが、闘牛にはたくさんの花火が詰め込まれていた。 |
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==概要== |
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日本での公開は[[1959年]][[3月10日]]。最も早い公開はメキシコの[[1944年]][[12月21日]]。アメリカでは[[1945年]][[2月3日]]に公開されている。 |
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映画は以下のエピソードで構成されている。 |
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前作「[[ラテン・アメリカの旅]]」において[[ウォルト・ディズニー]]が旅した南米での経験をもとに制作されたオムニバス作品で、いわば続編にあたる。(さらなる続編として「[[メロディ・タイム]]」内の短編「サンバは楽し」がある) |
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; さむがりやのペンギン パブロ ''(The Cold-Blooded Penguin)'' |
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アニメーションと実写映像を合成した作品はこれが始めてではないが、両者の動きが巧みに組み合わされ、ダンスを競演した世界初の作品とされる。翌年[[メトロ・ゴールドウィン・メイヤー]]が「[[錨を上げて]]」で[[ジーン・ケリー]]と'''ジェリー・マウス'''を踊らせ、これに追従する。 |
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: [[南極]]の寒さにうんざりした寒がりやのペンギン・パブロが、南国を目指して航海に出る。 |
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; 空飛ぶロバ ''(The Flying Gauchito)'' |
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: ウルグアイの牧童と羽の生えたロバ・ブリートが大金を賭けたレースに挑戦する。 |
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; バイーア ''(Baia)'' |
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: ドナルドはホセに誘われて入り込んだ本の中で陽気にサンバを踊るバイーアの人々に出会い、[[アウロラ・ミランダ]]演じる歌い手に一目惚れする。 |
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; ラス・ポサーダス ''(Las Posadas)'' |
|||
: メキシコの子供たちが[[クリスマス]]に[[聖母マリア]]と[[ナザレのヨセフ]]の宿(ポサーダ)探しの旅を再現して街を練り歩き、ついに宿が見つかるとお祝いにピニャータを割る。この行事に倣ってドナルドもピニャータを割ると、中からたくさんのプレゼントが飛び出す。 |
|||
; メキシコ〜[[パツクァロ|パツクアロ]]、[[ベラクルス]]、[[アカプルコ]] ''(Mexico: Pátzcuaro, Veracruz and Acapulco)'' |
|||
: ドナルド達はピニャータから出てきた空飛ぶ絨毯でメキシコ各地を旅しながら、現地の人が踊るメキシカンダンスを知る。アカプルコのビーチでは、興奮したドナルドが水着の女性たちを追いかけ回す。 |
|||
; ユー・ビロング・トゥ・マイ・ハート ''(You Belong To My Heart)'' |
|||
: [[メキシコシティ]]の夜景に浮かび上がる歌姫に、ドナルドはまたも心を奪われる。 |
|||
; ドナルドの白昼夢 ''(Donald's Surreal Reverie)'' |
|||
: 彼女にキスをしたドナルドは、[[ダンボ]]の『[[ピンクの象が見える|ピンクの象]]』を彷彿とさせる白昼夢の世界に迷い込む。ドナルドの甘い幻覚は、ホセとパンチートに度々邪魔される。最後はドナルドと爆竹を仕掛けられたおもちゃの闘牛の決闘シーンとなり、2つがぶつかって花火が上がる。 |
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エピソードの各所に現れ、大声で歌ったりホセの葉巻を盗んだりとちょっかいを出す'''アラクワン'''は、3年後に『[[メロディ・タイム]]』で再登場する。 |
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第18回(1945年度)アカデミー賞の音楽賞(ミュージカル部門)と音響賞にノミネートされた。 |
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== |
== 楽曲 == |
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; 『三人の騎士 ''(The Three Caballeros)''』 |
|||
ドナルド・ダックに南米の友人達、ホセ・キャリオカとパンチートから誕生日プレゼントが届いた。プレゼントの中からは映写機が飛び出し、寒さが苦手なペンギンの話、アラクワンをはじめとした奇妙な鳥達の話、ウルグアイの少年とロバの話など、南米のエキゾチックな話を繰り広げる。やがてホセやパンチートまで包みから飛び出して、ドナルドを情熱的で明るいラテンの世界へと誘っていく。 |
|||
: 映画の主題歌。劇中ではドナルド、ホセ、パンチートの三人で歌うほか、オープニング・エンディング等随所で登場する。原曲は[[エルネスト・コルタサル]]作詞、[[マヌエル・エスペロン]]作曲の『'''アイ・ハリスコ・ノ・テ・ラヘス'''(美わしのハリスコ、''Ay, Jalisco,no te rajes!'')』で、[[1941年]]に同名の映画に使用されメキシコで大ヒットした<ref>{{cite journal| title =Movies Boost Records| journal =Billboard| publisher =Nielsen Business Media, Inc.| url =https://books.google.co.jp/books?id=kgwEAAAAMBAJ&pg=PT62&dq=Ay+Jalisco+no+te+rajes&safe=strict&hl=en&sa=X&ei=tvTUT6HMH-qP6gHjubmXAw&redir_esc=y#v=onepage&q=Ay%20Jalisco&f=false| accessdate =June 10, 2012}}</ref>。英語詞は[[レイ・ギルバート]]によるもので、スペイン語詞と内容は異なるが、原曲の歌詞がそのまま登場する部分もある。 |
|||
; 『バイーア ''(Baía)''』 |
|||
: 原曲は[[アリ・バホーゾ]]が[[1938年]]に作曲した『'''サパテイロ通りの坂下で'''(''Na Baixa do Sapateiro'')』。英語詞はレイ・ギルバートで、原曲のポルトガル語詞と内容は大きく異なるが、過ぎ去ったバイーアでの恋を追想していることでは共通している。劇中ではバイーアの魅惑的な風景に乗せて歌われる<ref name="brazil">{{Cite book |author=Mark Slobin |authorlink= |coauthors= |year= |title=Global Soundtracks: Worlds of Film Music |url=https://books.google.co.jp/books?id=VQw5Ci7sbasC&printsec=frontcover&hl=ja#v=onepage&q&f=false |publisher=Wesleyan University Press |pages=258-280 |id= |isbn= }}</ref>。 |
|||
; 『バイーアに行ったことがあるかい? ''(Have You Been to Bahia?)''』 |
|||
: ホセ・キャリオカがドナルドにバイーアの素晴らしさを伝える歌。[[ドリヴァル・カイミ]]が1941年に作曲した歌(''Você Já Foi à Bahia?'')が原曲で、基本的にはオリジナルのポルトガル語詞通りに英訳されているが、[[ネグロイド|アフリカ系]]の女性に宛てた原詞の内容をホセがドナルドに宛てたものに変えているため、歌詞中の''"nega"''(アフリカ系女性の呼称)が''"Donald"''になっている<ref name="brazil" />。 |
|||
; 『オス・キンジンス・ジ・ヤヤー ''(Os Quindins de Yayá)''』 |
|||
: 1941年のアリ・バホーゾの曲。劇中では[[アウロラ・ミランダ]]がポルトガル語詞のまま歌っている。[[キンジン]]とは、ミランダが頭に乗せているブラジルの[[ココナッツ]]菓子のことで、ヤヤーはバイーアの女性の呼称。男たちの掛け声「クメクメクメ!(''cumé, cumé, cumé!'')」は「食べろ!」という意味である<ref name="brazil" />。 |
|||
; 『メヒコ ''(Mexico)''』 |
|||
: レイ・ギルバート作詞[[チャールズ・ウォルコット (作曲家)|チャールズ・ウォルコット]]作曲による作中唯一のオリジナルの歌で、パンチートがメキシコを紹介する場面で使用される。歌うのは[[カルロス・ラミレス]]。 |
|||
; 『ハラベ・パテンオ ''(Jarabe Pateño)''』 |
|||
: パツクアロでドナルドたちが踊るメキシカン・ダンス。スカートの裾をたくし上げる振り付けが特徴的。 |
|||
; 『リロンゴ ''(Lilongo)''』 |
|||
: ベラクルスでドナルドたちが踊るメキシカン・ダンス。[[フェリペ・ヒル]](エル・チャロ)による楽曲で、劇中では[[トリオ・カラベラス]]が演奏する<ref>{{Cite web|author=|date=|url=https://d23.com/walt-disney-archives/|title=WALT DISNEY ARCHIVES|work=|publisher=|accessdate=2013-02-25|archiveurl=https://webcitation.org/64bIlby4X?url=http://d23.disney.go.com/archives/|archivedate=2012年1月11日}}</ref>。 |
|||
; 『ユー・ビロング・トゥ・マイ・ハート ''(You Belong to My Heart)''』 |
|||
: ドナルドがメキシコシティで一目惚れした女性([[ドラ・ルス]])が歌う歌。原曲は[[アグスティン・ララ]]の『'''ソラメンテ・ウナ・ベス'''(''Solamente una vez'', 「ただ一度だけ」の意)』。英語詞はレイ・ギルバートが担当しているが、原曲の詞とは関連がない。[[1947年]]公開の短編『[[プルートは歌がお好き]]』でも使用されている。また、1945年に[[ビング・クロスビー]]がこの英語詞のバージョンでカバーし、アメリカで[[ビルボード]]チャート4位にランクインするヒットとなった<ref>{{cite book |author=Joel Whitburn |authorlink = |title =Top Pop Records 1940-1955 |publisher =Record Research |location =Menomonee Falls, Wisconsin |year =1973}}</ref>。 |
|||
; 『ラ・サンドゥンガ ''(La Sandunga)''』 |
|||
: 白昼夢に迷い込んだドナルドが出会った女性([[カルメン・モリーナ]])と歌い踊るワルツ。伝統的なメキシカンワルツで、[[オアハカ州]][[テワンテペク地峡]]の非公式祝歌とされている<ref>{{cite web| url =http://www.timsparks.com/articles/sandunga.html| title =Sandunga| author =Richard Malmed| work =timsparks.com| accessdate =2011-12-20}}</ref>。 |
|||
; 『ヘスシータ・エン・チワワ ''(Jesusita en Chihuahua)''』(または『ジェシー・ポルカ』) |
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: 前曲に続くこのメキシカン・[[ポルカ]]では、カルメン・モリーナが指揮者に扮して踊るサボテンたちにタクトを振る。作曲は[[キリノ・メンドーサ・イ・コルテス]]で、彼が[[中佐]]として[[軍楽隊]]を指揮していた[[1916年]]に作曲されたこのポルカは[[メキシコ革命]]を象徴する一曲として知られる<ref>[http://members.tripod.com/the1_victor/mendoza/quirino.html Quirino Mendoza y Cortés]</ref>。 |
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== キャスト == |
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{| class="wikitable" style="text-align: center;" |
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ここに記した日本語版吹き替え声優は、ビデオ版のもの。 |
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*;[[ドナルドダック]]([[声優|声]]:[[山寺宏一]]) |
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! rowspan="2"|役名 |
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:誕生日にいろいろなプレゼントをもらう。 |
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! rowspan="2"|原語版声優<br />俳優 |
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*;[[アラクワン]](''Aracuan Bird'') |
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! colspan="3"|日本語吹き替え |
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:ユニークな泣き声が特徴の、極めて常識はずれな南米の鳥。 |
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=== さむがりやのペンギン パブロ === |
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! 旧ソフト版 || 新ソフト版 || TBS版 |
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*;パブロ (''Pablo'') |
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:寒がりやの南極[[ペンギン]]。手袋、マフラー、毛糸の帽子を被りストーブ(スモーキージョー)にあたっている。 |
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| ドナルドダック || [[クラレンス・ナッシュ]] || [[関時男 (1944年生) |関時男]] || [[山寺宏一]] |
|||
(一部の歌:原語版流用) |
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| [[山崎唯]] |
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|- |
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| ホセ・キャリオカ || {{仮リンク|ジョゼ・オリヴェイラ|en|José do Patrocínio Oliveira}} || [[遠藤征慈]] || [[中尾隆聖]] |
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(一部の歌:[[藤島新]]) |
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|? |
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| パンチート || {{仮リンク|ホアキン・ガライ|en|Joaquin Garay}} || [[牛山茂]] || [[古川登志夫]]<br />(歌:藤島新、[[スペイン語]]部分は原語版流用)||? |
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|- |
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| ヤヤー || {{仮リンク|アウロラ・ミランダ|en|Aurora Miranda}} || rowspan="2"|[[藤生聖子|藤木聖子]] || [[種田文子]] |
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( 歌:原語版流用) |
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|? |
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|- |
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| rowspan="2"|メキシコの女性 || {{仮リンク|ドラ・ルス|en|Dora Luz}} || rowspan="2" colspan="2"|原語版流用 |
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|- |
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| {{仮リンク|カルメン・モリーナ|es|Carmen Molina}} || [[下川久美子]] |
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|- |
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| アラクワン || [[ピント・コルヴィッグ]]<ref>{{Cite web|url=https://www.imdb.com/title/tt0038166/fullcredits?ref_=tt_ov_dr#directors |title=The Three Caballeros Full Cast & Crew|publisher=IMDb |accessdate=2013-02-25}}</ref> || colspan="3"|原語版流用 |
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|- |
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| ホロウェイ教授 || [[スターリング・ホロウェイ]] || [[西本裕行]] || [[永井一郎]] ||? |
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|- |
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| ナレーション || {{仮リンク|フランク・グレアム|en|Frank Graham (voice actor)}}<br />[[フレッド・シールズ]] || [[久米明]]<br />[[吉水慶]] || [[有本欽隆]]<br />[[納谷六朗]] ||? |
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|- |
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| - || [[ネストル・アマラル]] || rowspan="4" colspan="3"|原語版流用 |
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|- |
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| - || [[アルミランテ]] |
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|- |
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| colspan="2"|{{仮リンク|トリオ・カラベラス|en|Trío Calaveras}} |
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|- |
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| colspan="2"|[[トリオ・アスセンシオ・デル・リオ]] |
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|} |
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*旧ソフト版:1980年代、[[ポニーキャニオン|ポニー]]や[[バンダイ]]から発売の[[VHS]]・[[レーザーディスク|LD]]に収録。 |
|||
*新ソフト版:1994年以降発売のソフトに収録。[[Disney+]]の配信にも使用。 |
|||
*TBS版:初回放送日1980年2月11日 14:00-15:30 |
|||
*上記の吹き替えのほかに、[[100円ショップ]]などで販売されている[[パブリックドメインDVD]]に収録されている吹き替えがある。この吹き替えはドナルドやホセの歌などは原語版流用であるが、ヤヤーやパンチートの歌は吹き替えられており、特にパンチートの歌はオリジナルのスペイン語部分も日本語で歌われている。 |
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== スタッフ == |
|||
* 製作:[[ウォルト・ディズニー]] |
|||
*;ガウチート (''Gauchito'') |
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* 監督:[[ノーム・ファーガソン]] |
|||
:[[ウルグアイ]]の牧童。 |
|||
* 脚本:[[ホーマー・ブライトマン]]/[[アーネスト・テラザス]]、[[テッド・シアーズ]]、[[ビル・ピート]]、[[ラルフ・ライト]]、[[エルマー・プラマー]]、[[ロイ・ウィリアムズ]]、[[ウィリアム・コトレル]]、[[デル・コネル]]、[[ジェームズ・ボドレロ]] |
|||
*;ブリット (''Burrito'') |
|||
* 音楽:[[チャールズ・ウォルコット (作曲家)|チャールズ・ウォルコット]]/[[ポール・J・スミス]]、[[エドワード・H・プラム]] |
|||
:羽のはえた[[ロバ]]。ガウチートが[[コンドル]]狩りに行って見つけた。 |
|||
* 編集:[[ドン・ハリデイ]] |
|||
=== ホセ・キャリオカとブラジルの旅 === |
|||
* 演出:[[クライド・ジェロニミ]]、[[ジャック・キニー]]、[[ビル・ロバーツ]]/[[ハロルド・ヤング]](実写パート) |
|||
*;ホセ・キャリオカ (''Jose Carioca'')(声:[[中尾隆聖]]) |
|||
=== 日本語版 === |
|||
:[[ブラジル]]出身の陽気な[[オウム]]。ドナルドの友人。 |
|||
;新ソフト版 |
|||
=== 早撃ちパンチート登場 === |
|||
*演出:[[佐藤敏夫 (音響監督)|佐藤敏夫]] |
|||
*;[[パンチート]] (''Panchito'')(声:[[古川登志夫]])(歌:[[藤島新]]) |
|||
*翻訳:[[井場洋子]] |
|||
:[[ソンブレロ]]をかぶった[[メキシコ]]出身の[[雄鶏]]。ホセ・キャリオカと一緒に、ドナルドダックにメキシコを案内する。 |
|||
*音楽演出・訳詞:[[片桐和子 (作詞家)|片桐和子]] |
|||
*録音・調整:[[アオイスタジオ]]、[[オムニバス・ジャパン]] |
|||
*録音制作:[[東北新社]] |
|||
*監修:[[岡本企美子]] |
|||
*制作:[[ディズニー・キャラクター・ボイス・インターナショナル|DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.]] |
|||
== 脚注 == |
|||
{{Reflist}} |
|||
== 外部リンク == |
|||
{{anime-stub|さんにんのきし}} |
|||
* [https://www.disney.co.jp/studio/animation/0046 三人の騎士|ブルーレイ・DVD・デジタル配信|ディズニー公式]{{ja icon}} |
|||
* [https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/the-three-caballeros/6WyetrsbzAf6 『三人の騎士』を視聴 | Disney+(ディズニープラス)]{{ja icon}} |
|||
* {{Allcinema title|9363|三人の騎士}} |
|||
* {{Kinejun title|3790 |三人の騎士}} |
|||
* {{Amg movie|49649|The Three Caballeros}} |
|||
* {{IMDb title|0038166|The Three Caballeros}} |
|||
* {{bcdb title|21|The Three Caballeros}} |
|||
{{ディズニーの長編アニメーション映画の一覧}} |
|||
{{DEFAULTSORT:さんにんのきし}} |
|||
[[cy:The Three Caballeros]] |
|||
[[Category:ドナルドダックの映画作品]] |
|||
[[da:The Three Caballeros]] |
|||
[[Category:1944年のアニメ映画]] |
|||
[[de:Drei Caballeros]] |
|||
[[Category:アメリカ合衆国のアニメ映画]] |
|||
[[en:The Three Caballeros]] |
|||
[[Category:ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの映画作品]] |
|||
[[fi:Kolme caballeroa]] |
|||
[[Category:南アメリカを舞台とした映画作品]] |
|||
[[fr:Les Trois Caballeros]] |
|||
[[Category:ブラジルを舞台とした映画作品]] |
|||
[[ga:The Three Caballeros]] |
|||
[[Category:メキシコを舞台とした映画作品]] |
|||
[[id:The Three Caballeros]] |
|||
[[Category:実写とアニメーションが混在した映画作品]] |
|||
[[it:I tre caballeros]] |
|||
[[Category:アメリカ合衆国のミュージカル映画]] |
|||
[[nl:De Drie Caballeros]] |
|||
[[Category:三人組を主人公としたアニメ映画]] |
|||
[[no:Donald møter nye venner]] |
|||
[[Category:アヒルを主人公にした物語]] |
|||
[[pt:The Three Caballeros]] |
|||
[[Category:アヒルを題材としたアニメ映画]] |
|||
[[ru:Три кабальеро (мультфильм)]] |
|||
[[Category:アメリカ合衆国のコメディ映画]] |
|||
[[sv:Tre Caballeros]] |
|||
[[Category:アメリカ合衆国のオムニバス映画]] |
|||
[[zh:三骑士]] |
2024年10月4日 (金) 07:23時点における最新版
三人の騎士 | |
---|---|
The Three Caballeros | |
監督 | ノーム・ファーガソン |
脚本 | ホーマー・ブライトマン他 |
製作 | ウォルト・ディズニー |
出演者 |
クラレンス・ナッシュ ジョゼ・オリヴェイラ ホアキン・ガライ アウロラ・ミランダ ドラ・ルス カルメン・モリーナ |
音楽 | チャールズ・ウォルコット他 |
撮影 | レイ・レナハン |
編集 | ドン・ハリデイ |
製作会社 | ウォルト・ディズニー・プロダクション |
配給 |
|
公開 |
|
上映時間 | 72分 |
製作国 |
|
言語 |
英語 スペイン語 |
前作 | ラテン・アメリカの旅 |
次作 | メイク・マイン・ミュージック |
『三人の騎士』(さんにんのきし、原題:The Three Caballeros)は、ウォルト・ディズニー・カンパニー製作による、アニメーションと実写映像を合成したアニメーション映画。カラー。またドナルドダックの短編映画がスクリーンで上映されたのはアメリカで1961年公開の「ドナルドの物理教室」以来16年ぶりのことである。
メキシコで1944年12月21日に先行公開し、アメリカ合衆国では1945年2月3日に公開された。日本での公開は1959年3月18日。また、2007年2月にトゥーン・ディズニーのビッグMOVIEショーでも放送された。
概要
[編集]前作『ラテン・アメリカの旅』においてウォルト・ディズニーが旅したラテンアメリカでの経験をもとに制作されたオムニバス作品。さらなる続編として映画『メロディ・タイム』内の短編『サンバは楽し』がある。
アニメーションと実写映像を合成した作品はこれが初めてではないが、両者の動きが巧みに組み合わされ、ダンスを競演した世界初の作品とされる。翌年メトロ・ゴールドウィン・メイヤーが映画『錨を上げて』でジーン・ケリーとジェリー・マウスを踊らせ、これに追従する。
製作時は第二次世界大戦中だったことから、本作はラテンアメリカに対する善隣政策の一環として製作された[1]。アメリカ合衆国のドナルドダック、ブラジルのホセ・キャリオカ、メキシコのパンチートが古くからの友人であり仲がいい描写は、三国の国交関係が良好なことや強い結びつきがあることを示唆している。
第18回(1945年度)アカデミー賞の作曲賞(ミュージカル部門)と音響賞にノミネートされた。
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの長編映画が3月に公開されたのは1957年の「ラテン・アメリカの旅」以来2年ぶりとなる。
あらすじ
[編集]ドナルドダックにラテンアメリカの友人から3つの誕生日プレゼントが届いた。1つめの箱からは映写機が飛び出し、寒さが苦手なペンギンの話、アラクワンをはじめとしたラテンアメリカの鳥の話、ウルグアイの少年とロバの話など、鳥についての不思議なお話をドナルドに見せる。
2つめのプレゼント、飛び出す絵本からはブラジルの友人ホセ・キャリオカが飛び出し、ドナルドをバイーアに誘う。2人は小さくなって本の中に入り陽気にサンバを踊る人たちに出会うが、ドナルドはその中の一人の女性に一目惚れする。
3つめの箱を空けると、中からメキシコの友人パンチートが登場。一緒に出てきたピニャータと呼ばれる壺を割ると、たくさんのプレゼントが飛び出す。その中の空飛ぶ絨毯に3人は飛び乗りメキシコの情熱的な世界を旅するが、ここでもドナルドは次々に現れる美女に心を奪われ、やがて白昼夢に迷い込んでしまう。フィナーレではドナルドとおもちゃの闘牛の決闘にもつれ込むが、闘牛にはたくさんの花火が詰め込まれていた。
映画は以下のエピソードで構成されている。
- さむがりやのペンギン パブロ (The Cold-Blooded Penguin)
- 南極の寒さにうんざりした寒がりやのペンギン・パブロが、南国を目指して航海に出る。
- 空飛ぶロバ (The Flying Gauchito)
- ウルグアイの牧童と羽の生えたロバ・ブリートが大金を賭けたレースに挑戦する。
- バイーア (Baia)
- ドナルドはホセに誘われて入り込んだ本の中で陽気にサンバを踊るバイーアの人々に出会い、アウロラ・ミランダ演じる歌い手に一目惚れする。
- ラス・ポサーダス (Las Posadas)
- メキシコの子供たちがクリスマスに聖母マリアとナザレのヨセフの宿(ポサーダ)探しの旅を再現して街を練り歩き、ついに宿が見つかるとお祝いにピニャータを割る。この行事に倣ってドナルドもピニャータを割ると、中からたくさんのプレゼントが飛び出す。
- メキシコ〜パツクアロ、ベラクルス、アカプルコ (Mexico: Pátzcuaro, Veracruz and Acapulco)
- ドナルド達はピニャータから出てきた空飛ぶ絨毯でメキシコ各地を旅しながら、現地の人が踊るメキシカンダンスを知る。アカプルコのビーチでは、興奮したドナルドが水着の女性たちを追いかけ回す。
- ユー・ビロング・トゥ・マイ・ハート (You Belong To My Heart)
- メキシコシティの夜景に浮かび上がる歌姫に、ドナルドはまたも心を奪われる。
- ドナルドの白昼夢 (Donald's Surreal Reverie)
- 彼女にキスをしたドナルドは、ダンボの『ピンクの象』を彷彿とさせる白昼夢の世界に迷い込む。ドナルドの甘い幻覚は、ホセとパンチートに度々邪魔される。最後はドナルドと爆竹を仕掛けられたおもちゃの闘牛の決闘シーンとなり、2つがぶつかって花火が上がる。
エピソードの各所に現れ、大声で歌ったりホセの葉巻を盗んだりとちょっかいを出すアラクワンは、3年後に『メロディ・タイム』で再登場する。
楽曲
[編集]- 『三人の騎士 (The Three Caballeros)』
- 映画の主題歌。劇中ではドナルド、ホセ、パンチートの三人で歌うほか、オープニング・エンディング等随所で登場する。原曲はエルネスト・コルタサル作詞、マヌエル・エスペロン作曲の『アイ・ハリスコ・ノ・テ・ラヘス(美わしのハリスコ、Ay, Jalisco,no te rajes!)』で、1941年に同名の映画に使用されメキシコで大ヒットした[2]。英語詞はレイ・ギルバートによるもので、スペイン語詞と内容は異なるが、原曲の歌詞がそのまま登場する部分もある。
- 『バイーア (Baía)』
- 原曲はアリ・バホーゾが1938年に作曲した『サパテイロ通りの坂下で(Na Baixa do Sapateiro)』。英語詞はレイ・ギルバートで、原曲のポルトガル語詞と内容は大きく異なるが、過ぎ去ったバイーアでの恋を追想していることでは共通している。劇中ではバイーアの魅惑的な風景に乗せて歌われる[3]。
- 『バイーアに行ったことがあるかい? (Have You Been to Bahia?)』
- ホセ・キャリオカがドナルドにバイーアの素晴らしさを伝える歌。ドリヴァル・カイミが1941年に作曲した歌(Você Já Foi à Bahia?)が原曲で、基本的にはオリジナルのポルトガル語詞通りに英訳されているが、アフリカ系の女性に宛てた原詞の内容をホセがドナルドに宛てたものに変えているため、歌詞中の"nega"(アフリカ系女性の呼称)が"Donald"になっている[3]。
- 『オス・キンジンス・ジ・ヤヤー (Os Quindins de Yayá)』
- 1941年のアリ・バホーゾの曲。劇中ではアウロラ・ミランダがポルトガル語詞のまま歌っている。キンジンとは、ミランダが頭に乗せているブラジルのココナッツ菓子のことで、ヤヤーはバイーアの女性の呼称。男たちの掛け声「クメクメクメ!(cumé, cumé, cumé!)」は「食べろ!」という意味である[3]。
- 『メヒコ (Mexico)』
- レイ・ギルバート作詞チャールズ・ウォルコット作曲による作中唯一のオリジナルの歌で、パンチートがメキシコを紹介する場面で使用される。歌うのはカルロス・ラミレス。
- 『ハラベ・パテンオ (Jarabe Pateño)』
- パツクアロでドナルドたちが踊るメキシカン・ダンス。スカートの裾をたくし上げる振り付けが特徴的。
- 『リロンゴ (Lilongo)』
- ベラクルスでドナルドたちが踊るメキシカン・ダンス。フェリペ・ヒル(エル・チャロ)による楽曲で、劇中ではトリオ・カラベラスが演奏する[4]。
- 『ユー・ビロング・トゥ・マイ・ハート (You Belong to My Heart)』
- ドナルドがメキシコシティで一目惚れした女性(ドラ・ルス)が歌う歌。原曲はアグスティン・ララの『ソラメンテ・ウナ・ベス(Solamente una vez, 「ただ一度だけ」の意)』。英語詞はレイ・ギルバートが担当しているが、原曲の詞とは関連がない。1947年公開の短編『プルートは歌がお好き』でも使用されている。また、1945年にビング・クロスビーがこの英語詞のバージョンでカバーし、アメリカでビルボードチャート4位にランクインするヒットとなった[5]。
- 『ラ・サンドゥンガ (La Sandunga)』
- 白昼夢に迷い込んだドナルドが出会った女性(カルメン・モリーナ)と歌い踊るワルツ。伝統的なメキシカンワルツで、オアハカ州テワンテペク地峡の非公式祝歌とされている[6]。
- 『ヘスシータ・エン・チワワ (Jesusita en Chihuahua)』(または『ジェシー・ポルカ』)
- 前曲に続くこのメキシカン・ポルカでは、カルメン・モリーナが指揮者に扮して踊るサボテンたちにタクトを振る。作曲はキリノ・メンドーサ・イ・コルテスで、彼が中佐として軍楽隊を指揮していた1916年に作曲されたこのポルカはメキシコ革命を象徴する一曲として知られる[7]。
キャスト
[編集]役名 | 原語版声優 俳優 |
日本語吹き替え | ||
---|---|---|---|---|
旧ソフト版 | 新ソフト版 | TBS版 | ||
ドナルドダック | クラレンス・ナッシュ | 関時男 | 山寺宏一
(一部の歌:原語版流用) |
山崎唯 |
ホセ・キャリオカ | ジョゼ・オリヴェイラ | 遠藤征慈 | 中尾隆聖
(一部の歌:藤島新) |
? |
パンチート | ホアキン・ガライ | 牛山茂 | 古川登志夫 (歌:藤島新、スペイン語部分は原語版流用) |
? |
ヤヤー | アウロラ・ミランダ | 藤木聖子 | 種田文子
( 歌:原語版流用) |
? |
メキシコの女性 | ドラ・ルス | 原語版流用 | ||
カルメン・モリーナ | 下川久美子 | |||
アラクワン | ピント・コルヴィッグ[8] | 原語版流用 | ||
ホロウェイ教授 | スターリング・ホロウェイ | 西本裕行 | 永井一郎 | ? |
ナレーション | フランク・グレアム フレッド・シールズ |
久米明 吉水慶 |
有本欽隆 納谷六朗 |
? |
- | ネストル・アマラル | 原語版流用 | ||
- | アルミランテ | |||
トリオ・カラベラス | ||||
トリオ・アスセンシオ・デル・リオ |
- 旧ソフト版:1980年代、ポニーやバンダイから発売のVHS・LDに収録。
- 新ソフト版:1994年以降発売のソフトに収録。Disney+の配信にも使用。
- TBS版:初回放送日1980年2月11日 14:00-15:30
- 上記の吹き替えのほかに、100円ショップなどで販売されているパブリックドメインDVDに収録されている吹き替えがある。この吹き替えはドナルドやホセの歌などは原語版流用であるが、ヤヤーやパンチートの歌は吹き替えられており、特にパンチートの歌はオリジナルのスペイン語部分も日本語で歌われている。
スタッフ
[編集]- 製作:ウォルト・ディズニー
- 監督:ノーム・ファーガソン
- 脚本:ホーマー・ブライトマン/アーネスト・テラザス、テッド・シアーズ、ビル・ピート、ラルフ・ライト、エルマー・プラマー、ロイ・ウィリアムズ、ウィリアム・コトレル、デル・コネル、ジェームズ・ボドレロ
- 音楽:チャールズ・ウォルコット/ポール・J・スミス、エドワード・H・プラム
- 編集:ドン・ハリデイ
- 演出:クライド・ジェロニミ、ジャック・キニー、ビル・ロバーツ/ハロルド・ヤング(実写パート)
日本語版
[編集]- 新ソフト版
- 演出:佐藤敏夫
- 翻訳:井場洋子
- 音楽演出・訳詞:片桐和子
- 録音・調整:アオイスタジオ、オムニバス・ジャパン
- 録音制作:東北新社
- 監修:岡本企美子
- 制作:DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.
脚注
[編集]- ^ Disney, Walt. "An Interview with Walt Disney". Orson Welles Mercury Theater (Interview). Interviewed by Fletcher Markle.
- ^ “Movies Boost Records”. Billboard (Nielsen Business Media, Inc.) June 10, 2012閲覧。.
- ^ a b c Mark Slobin. Global Soundtracks: Worlds of Film Music. Wesleyan University Press. pp. 258-280
- ^ “WALT DISNEY ARCHIVES”. 2012年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月25日閲覧。
- ^ Joel Whitburn (1973). Top Pop Records 1940-1955. Menomonee Falls, Wisconsin: Record Research
- ^ Richard Malmed. “Sandunga”. timsparks.com. 2011年12月20日閲覧。
- ^ Quirino Mendoza y Cortés
- ^ “The Three Caballeros Full Cast & Crew”. IMDb. 2013年2月25日閲覧。