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yuccaさんの映画レビュー・感想・評価

yucca

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ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間(1992年製作の映画)

3.5

これだけ見るとボブはただのリーランドの一側面で、クソ親に人生を滅茶苦茶にされた田舎の少女の話。
「イレイザーヘッド」が赤ちゃんが奇形に見えるノイローゼ映画なのと同じように、父親が見知らぬ変態に見えるノ
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Broken Rage(2024年製作の映画)

3.0

クリント・イーストウッドが「グラントリノ」で西部劇時代の自分を回収したように、北野武が芸人の自分を回収した映画、と思ったけど、別にそんなことはなくただの純粋な悪ふざけなのかもしれない。

もぐらさんが
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

2.5

父クローネンバーグは天然モノだけど、息子はそれっぽいキワモノを努力して撮ってるように見えてならない。
(ポゼッサーは未見)

ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

3.5

ストーリーも台詞も演技もかなり演劇的だった。

女性監督が撮る女性映画が山ほどある時代だけど、やっぱりアルモドバルが撮る女好きなんだよな。
女には撮れない女の強さがある。

モデル連続殺人!(1963年製作の映画)

3.5

邦題は安っぽすぎるけど、映像、色彩、演出がシャレてる!
ダリオ・アルジェントに影響を与えたそうだけど、こちらはやりすぎてない。

ストーリーも「んなわけあるかい」とはなりつつも、一応サスペンスとして引
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血みどろの入江(1970年製作の映画)

3.0

全然おもしろくはないんだけど、美学がある。
「13日の金曜日」がまんまパクった殺人シーンのオリジナルがこちら。

召使(1963年製作の映画)

3.4

トニーが世間知らずだったのが運の尽き。
あんまり評価されていないようだけど、ジェームズ・フォックスの堕ちていく哀れな演技が見事。

鏡を使ったショットが印象的。

π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.5

塚本晋也監督の「鉄男」みたいだ。
と思ったら本当に影響を受けてるらしい。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.0

リアルとファンタジーの絶妙な狭間のストーリーですごく良かった。

ベースにフィンランド人から見たロシアとロシア人への偏見とか、両国の関係というものがあって、それを踏まえるかどうかで映画自体の印象が変わ
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息子の面影(2020年製作の映画)

3.8

こういうものが見れるから、色んな国の映画を見ていたことを思い出した。

エターナル・ドーター(2022年製作の映画)

3.5

欧米ではかなり評価されてるジョアンナ・ホッグ監督、日本ではそんなことなく、この映画もU-NEXTのA24映画の特集上映&独占配信で見られるだけという。

きっとそうだろうなっていう展開にやっぱりなるん
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.2

カサヴェテスの「ハズバンズ」を酒に全振りしたみたいなおじさん友情映画。
(だからこそこっちの方が好き)

人生のいいときも悪いときもそばにあって、いい影響も悪い影響も与えうるアルコールとデンマーク人た
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フー・バイ・ファイヤー(2024年製作の映画)

3.0

おっさん2人のクセが強すぎて、これ本当にユース部門か…?

憧れを拗らせて感情と感情表現が迷子になるジェフ、ガタイよくてワインガブガブ飲んでて大学生以上に見えてたから、お前その幼稚さ大丈夫か…と思って
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ニル・バイ・マウス(1997年製作の映画)

3.4

ゲイリー・オールドマン監督作。
ロンドンのサウスイーストの労働者階級家族(の中でも酷い層)の薬漬け、アルコール漬け、もちろん前科ありの日常。

結局何も変わらないことも含めて、リアリティがありすぎるの
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悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

4.0

オカルトものホラー映画では、史上5本の指に入るぐらいおもしろかった。

昔のヤラセ、キワモノなんでもありの生放送のテレビスタジオが舞台というのが意外に斬新。
(日本も90年代ぐらいまでは信じられないよ
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

-

トータル20分ぐらい寝てた気がするので点数はつけない。

アス(2019年製作の映画)

2.6

社会派なメッセージがあるのも、考察しがいがあるのもわかるけど、それにしてもホラーとしてはテンポが悪くて退屈。コメディ要素でなんとか見れる。

やっぱりそうなんかい、っていう大オチ。

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.7

貧乏も不運もセンスのなさも「愛さえあれば」っていうメロドラマ。
でも夢みたいな展開はなく、地に足がついた等身大の小さな幸せにたどり着く、いつものカウリスマキ。すでに。

夜の片鱗(1964年製作の映画)

3.8

歓楽街の派手なネオンの色彩がすごく良い。
そこには昨今のレトロブームの偽物では太刀打ちできない、本物の華やかさと下品さと空虚がある。

桑野みゆきの、台詞回しどころか発声から変わっていく転落演技が素晴
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

2.5

映画なのに、脚本に関わってないのに、私の嫌いな村上春樹が詰まっていた。
日本語がわからなくて字幕で見たならあの不自然で大仰で嘘くさい語り口にももっと耐えられたかもしれない。
映像は洗練されていて、でも
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愛のコリーダ(1976年製作の映画)

2.7

見せたい箇所の演出の意図はわかるから、ただのポルノだとは思わないけど、これがアート作品として優れてるというのなら、ロマンポルノの傑作の方がよっぽど劇映画として世に残るべきだと思う。

愛じゃなくて、性
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きみの色(2024年製作の映画)

4.0

共感覚青春ファンタジーだから、田舎の高校生がプロ並のテルミン奏者であることとか、初心者だったはずが急に上手くなる演奏とか、そんなことに突っ込むのは無粋。

みんないい人すぎる結果、ストーリーに刺激が足
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.5

クリント・イーストウッドの理想が詰まっている。
これが遺作だったら、これまでに銃で命を奪う復讐を重ねてきた人間として完璧だった。

最後の追跡(2016年製作の映画)

3.3

行き当たりばったりの犯罪者と、それを追う引退間近のベテラン保安官っていうベタなストーリーだけど、テキサスの土地柄が強烈に加わることで社会派ウェスタンになってる。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

暖かいけど湿度は高くなくて、自然な演技と自然なセリフがとても良い。
脇役陣もみんな素敵。

終始照明も柔らかいし、過剰にドラマチックにしない、煽らない演出で、未読だけど原作の良さが出てるんだろうなと思
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ホステル(2005年製作の映画)

2.0

そうはならんやろ。
加虐的なスプラッタ好きだけが楽しめる映画。

舞台を架空の国じゃなくて、スロバキアに設定するあたり風評被害が酷い。

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

2.0

いくらなんでも設定が余すところなくガバガバすぎる。

長谷川博己の指差しは、同じく異星人乗っ取り系映画の「SF/ボディ・スナッチャー」のオマージュだったりする?

(2023年製作の映画)

4.1

アウトレイジと同じく、私が見たい北野武作品ではないけど、紛れもなく北野武が撮った大作映画だった。

もう昔みたいな感覚では撮ってくれないんだな…と思いつつも、やっぱりあの編集のテンポが好きだ。

ここ
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凶悪(2013年製作の映画)

3.4

中心のはずの山田孝之パートが家族エピソードも含めて、テンポを落とすいらん要素になってしまってるのが勿体ない。

ピエール瀧、あれで実際は薬しかやってないってんだからすごい。
リリー・フランキーといい、
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劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:(2024年製作の映画)

3.8

やっぱり喜多ちゃんは太陽!!

文化祭ライブ、音の響き方がまさに体育館のそれで良かった。
弦が切れたまま1曲やりきる後藤ひとりの姿は、もうラストライブのアベフトシなんだよ。

やっぱりライブっていいな
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.6

これが大昔の話であれば彼女たちの行く末は前途多難だろうけど、2010年であればコロニーを発つという選択肢は間違いなくベストだ。みんな男性に抑圧されてきたとは思えない、強く気高い女性たちなので。そこが現>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

子供から見た1人の成人としての父親の姿をメインに据えているけど、それよりも11歳の目線で描かれる特別な夏休みの日々が素晴らしい。