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リプリーさんの映画レビュー・感想・評価

リプリー

リプリー

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

日本人なら社会生活云々より体を壊すと思うが、まあ確かにほろ酔いの方が楽しく仕事をできるんじゃないかと思ったことはある。

登場人物たちもまあ最初は調子がいいものの何ほども限度がある。
とは言え、それの
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お嬢と番犬くん(2025年製作の映画)

4.0

映画好きとして本来ならもっと見るべき映画、見たい映画はあった。
(FlowとかPlaygardenとか、フライトリスクとか)
こんな完全ターゲット射程圏外の映画、普通なら見ない。
でも、他ならぬ小林啓
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ロングレッグス(2024年製作の映画)

3.6

予告であそこまで煽られちゃ…と使命感に駆られた洋画好き、ホラー好きはもちろん普段映画館に足を運ばないミーハー層も多いと思う(現に劇場は満席に近かった)が、正直なぜここまでヒットし、10年に一度!なんて>>続きを読む

劇場版モノノ怪 第二章 火鼠(2025年製作の映画)

4.3

今回も素晴らしかった。
前作の振り返りもなく、ものすごいスピードで話が進む。
前作よりも上映時間がタイトなだけあって、勢いが凄まじく、グイグイ引き込まれてしまう。
何よりも前作にはなかった大奥のドロド
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Broken Rage(2024年製作の映画)

3.6

世評が低い中で見たので、まあこんなものかなという感じ。
なんやかんやで笑ったりもしたし(もちろんくだらないと言えばくだらないし、ハッキリスベっているところも多い)、家でお酒飲みながら見るには尺的にもち
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プレゼンス 存在(2024年製作の映画)

3.8

映画は事前情報なしの方が面白い! というのが一般的な感覚だと思うが、本作の場合は「カメラが幽霊視点」である前知識がないとさすがに飲み込みづらいとは思う。

まあ、それはさておき。
お話的にはちょっと興
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.6

個人的にはそこまでハマらず。
中盤は確かに笑ったやり取りはあったし、三谷幸喜もこんなコメディ撮ればいいのになんて一瞬考えたりもしたが、いくらなんでも長すぎる。
序盤の派手な遊びとセックス三昧、中盤の大
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マザーズ(2016年製作の映画)

3.6

大好きなアリ・アッバシ監督のデビュー作、ようやく鑑賞。
序盤の2人が心通わす丁寧な描写が割と好き。中盤からはこれ以上ないくらいストレートなマタニティホラーで本当に嫌になる。そこからの展開がちょっと意外
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.9

結構面白かった。
予告で見た通りの話なんだけど、実際にニコラス・ケイジが調子乗ってるのはコメディとして笑える。
中盤ちょっとしたツイストがあり、同じく楽しめるのだが「これ、どうやって終わらすの?」と思
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.1

ずっと見たかった作品。
なるほど、これは面白い。
盲目の人が主人公のサスペンス映画は多くあるが、本作はこれまたそのジャンルの金字塔的な一本じゃないだろうか。
宮廷ものとしての人間ドラマ、ミステリ、陰謀
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.1

ずっと見たかった作品。
セックス、暴力、殺人、ドラッグと背徳感てんこ盛りで、大変面白かった。
前半、のんびりリゾートに艶っぽい女性からの誘惑と思いきや地獄へと急転直下。
ここらかの展開が本作のミソで、
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ゆきてかへらぬ(2025年製作の映画)

4.2

中原中也は、高校の時に少し詩集を読んだ記憶(同時期にランボーだのハイネだのも読んでいたので、したり顔で詩を読むイタい時期だったんだと思う)がある程度。
根岸吉太郎監督も赤川次郎原作の「探偵物語」しか見
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架空OL日記(2020年製作の映画)

3.8

良くも悪くもドラマのまんま。
まあ、多くの人がそれを求めてるわけだから悪くもはないんだろうけど…。
一応映画としてメンバーに大きな変化があったり、銀行以外の世界が描かれたりと広がりはあった。にしても志
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SKINAMARINK/スキナマリンク(2022年製作の映画)

3.6

面白いかどうかで言われると面白くはないが、怖くはあった。
例えばこれが子どもの頃、一人で留守番だからと夜ふかしして何気なくつけたテレビで流れていたらまあ怖いだろう。


しかしながら、意味は分からない
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ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.0

坂元裕二脚本ということで気にはなっていたのだが、本予告編でタイムリープものであることと、そこからくる泣かせポイントまで見せられて何となく食指が伸びずにいた。
ところが、見るとまあ良かった。
タイムリー
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

4.0

ラスト2話の仕切り直し。
見るたびに「あれ? こんなんだっけ?」となるのが我ながらいかに意味を分からずに見ているかわかる。
そりゃ友人と考察っぽいことをして、一応理解できた(つもり)の時期は合ったんで
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

3.8

総集編的な立ち位置のはずなのに、アニメ版を観てないと何が何だか分からないというよく考えると不思議な映画。
当日これを見た人はどう思ったんだろうか。
というか、アニメ版観てない人は本作なんか観ないか…。

セプテンバー5(2024年製作の映画)

3.9

キャップ新作に続けてのはしご映画。
同じくサスペンス映画だが、一番の違いは本作が完全に実話ベースという点。
実話だけあって、観客の多くは事の顛末を知っているのだ。
僕なんかも高校の頃スピルバーグの「ミ
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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

3.8

IMAXレーザー2D字幕版にて。
試写が不評で度々再撮影を繰り返して…なんて不安要素はあったが、サム・ウィルソン=キャプテン・アメリカの本格デビュー作としては手堅い出来だったと思う。
ただ、すごい地味
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陪審員2番(2024年製作の映画)

4.0

クリント・イーストウッド最新作。
陪審員を主人公にした法廷サスペンスとして特段真新しさみたいなものがあるわけではないのだが、面白さという意味では文句ナシの出来。
正義とは、真実とは…そんな問いかけもし
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

4.3

昨年鑑賞を逃してしまった作品。

評判の良さは聞いていたが、想像以上に僕好みでかなり面白かった。

とにかくずっとマウントを取り合ったり、牽制したり、揺さぶったりしている。
その中で時折際立つ男の仕様
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野生の島のロズ(2024年製作の映画)

4.5

噂以上の大傑作で何度も泣かされた。
親と子の理屈を超えた感情、飛ぶことへの飽くなき努力。
「彼にできて君にできないことはない」「お前らしく飛べ」
こんな幾度となく聞いたセリフなのにもっていき方が丁寧な
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.7

これはまあ噂通りの胸糞映画。
出てくる連中が実に卑近な存在なのが嫌だ。
「白人は優れている」だの「逆差別だの」とボヤくが突き抜けた信念(というのも変だが)みたいなものがあるわけではなく、子どものような
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エア・ロック 海底緊急避難所(2024年製作の映画)

4.0

これはなかなかの拾い物。
ド派手な航空パニックからの海難&サメパニックものとサービス精神てんこ盛り。
ドラマも手堅く、老夫婦と孫のエピソードはぐっとするものがあったし、客室乗務員のキャラもいい。

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ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(2025年製作の映画)

3.7

昨年の「みなに幸あれ」に続く、若手監督によるホラー短編をベテラン勢がプロデュースし、長編化するプロジェクト第2弾。
劇場は満席で、注目度の高さも伺える。

デジタルが主流となった現代、やはりビデオによ
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.3

「硬直!!」
この面白さを前にもはやあーだこーだ言うことなんて野暮。
とにかく見るものを圧倒するアクション。
見ていて何度も頬が緩んだし、胸がアツくなった。
極悪非道&最強の敵に挑む男の友情がとにかく
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嗤う蟲(2024年製作の映画)

3.8

こういう田舎ホラーが見たかった!
城定秀夫監督✕内藤瑛亮脚本で、面白くないはずがない。
王道を地で行くような展開の前半から、村のある秘密が明かされてからこれしかないだろうと思えるクライマックスまで走り
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この動画は再生できません THE MOVIE(2024年製作の映画)

3.6

ドラマ版は何話(火)見ていて、あの人がそっち側の人間だったというオチは知っている。という程度の前知識での鑑賞。

動画、カメラの裏側の謎を解くというドラマ版のフォーマットは当然守りながら、劇場版として
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(2025年製作の映画)

4.1

久しぶりの吉田大八監督!
彼の作品は基本は原作を先に読んでから挑むことが多かったが今回は未読(もちろん後で読みます!)。

随分変な映画を撮ったな、と思う。
基本は独居老人のちょっと奇妙な暮らしという
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アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

4.3

トランプの過去は深く知らないので、あまり食指は動かなかったのだが、監督があのアリ・アッバシだと知り駆けつけた。
なにせ前作「聖地には蜘蛛が巣を張る」がその年のベスト級の傑作だったのだ。
そして本作も見
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アンデッド/愛しき者の不在(2024年製作の映画)

3.7

原作者のヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの大ファンなので初日に駆けつけた。
世間と同様「モールス」を初めて読んだときは、北欧独特の寒々しく甘美な雰囲気と後半に畳み掛けてくるエンタメ展開に衝撃を受けた
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フッテージ(2012年製作の映画)

4.5

オールタイムベスト級に好きなホラー。
本スコット・デリクソン監督ファンになったきっかけでもある。

とにかく画面が陰鬱。
昼間なのに家の中が暗い。
フッテージ映像の不気味さも実にいいし、とにかくジャン
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ソウX(2023年製作の映画)

3.8

なかなか手堅い出来。
シリーズが進むたびに戯言になっていたジグソウの言い分に対し、ハッキリと動機を設けることで感情移入度とエンタメ度を高めることに成功している。
とはいえアイデア的に一発もので、シリー
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密輸 1970(2023年製作の映画)

4.0

遅まきながら新年一発目。
どストレートな痛快エンタメで文句ナシ。
密輸に手を染めるまでの描写、追い込みが丁寧で、悪役(男)のクソ野郎っぷりも半端じゃない。「男は一晩過ごすのに必死」なんて言葉はもう同じ
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.9

2024年映画納め。
オーメンの前日譚というお話的には既定路線にならざる得ない部分も多かった中で、頑張っていたと思う。
格調高さを感じさせるロケーション、俗悪にならないホラー演出、演者の熱演などなど。
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スリープ(2022年製作の映画)

4.0

気になっていたが劇場では見のがしてしまった作品。
寝ている間に取る夫の奇妙な行動。当然、観客も主人公たちも睡眠障害だと思って受診するわけだが…
というところからあまり話が動かない。
妻側が情緒不安定気
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