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Yuzoさんの映画レビュー・感想・評価

Yuzo

Yuzo

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巨大なる戦場(1965年製作の映画)

3.0

ジャケ写にずらりと並んだオヤジ達じゃなくて、大好きなセンタ・バーガーとアンジー・ディキンソン目当てだったのですが、当然WWⅡの映画と思いきや、なんとユダヤ人カントクが製作したイスラエル建国のお話で、だ>>続きを読む

危険な道(1965年製作の映画)

3.0

ジョン・ウェインvs大和。御大がいるとカーク・ダグラスもヤな役に回されている。パトリシア・ニールがいい味を出している。息子役は「シェーン」の子と気付く。群像劇のように登場人物ごとのドラマが重ねられて、>>続きを読む

マンマ・ローマ(1962年製作の映画)

3.0

パゾリーニの2作目。話自体は難しくなく、貧しい母親と息子の物語。アンナ・マニャーニは本人のイメージにぴったりの役どころだが、演技が前面に出ているためパゾリーニが指向する登場人物のリアリティには欠けるよ>>続きを読む

王女メディア(1969年製作の映画)

4.0

「アポロンの地獄」に続くギリシャ悲劇もので、話自体は男に裏切られた女の復讐というわかりやすい内容なのだが、とにかく圧倒的な映像でパゾリーニ・ワールドが展開される。後半のシリアの遺跡も古代感たっぷりだが>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.0

パゾリーニ作品初レビュー。話としてはそんなに難解なものではなく、共産主義者のパゾリーニによるブルジョワ批判だろうし、異分子が突然現れてコミュニティを崩壊する話はよくある映画の題材であり、ビスコンティの>>続きを読む

テレマークの要塞(1965年製作の映画)

3.0

題名もジャケも主演の2人もカッコいいし、メルカリでDVDを入手までして観たのに‥。アリステア・マクリーンとかの欧州冒険小説ベースじゃなくて、史実を重視した脚本でプロットが地味になるパターン。ノルウェー>>続きを読む

夕陽に立つ保安官(1968年製作の映画)

3.0

ジェームズ・ガーナーのおとぼけキャラ、ブルース・ダーンの凶暴キャラがいかんなく発揮されていて、「工事中の牢屋」「弾を抜いた拳銃」は笑った。ジャック・イーラムのコメディ演技も愛らしい。ジョーン・ハケット>>続きを読む

ハバナ(1990年製作の映画)

3.0

革命前夜の激動のハバナを舞台に、政治的サスペンスの部分もしっかり描かれ緊張感が保たれているし、恋愛ドラマの部分も程よい甘さがいい。レッドフォードはやや老いを感じさせるが、いつも通りリアリストを演じ、映>>続きを読む

馬上の二人(1961年製作の映画)

3.0

この邦題でこの二人だからブロマンスものと思いきや、社会派ドラマの趣きでびっくり。先住民にさらわれた人達を連れ戻したのに幸せが訪れない。嫌でも北朝鮮拉致問題が頭をよぎる。オルゴールの伏線回収も途中で読め>>続きを読む

ドミノ・ターゲット(1976年製作の映画)

3.0

カントクといいキャストの顔触れといい期待して観たけど残念でした。映像に緊張感がなくゆるゆるなTVドラマ風で低予算映画感を拭えず。ベッドシーンなんか土曜ワイド劇場みたいで苦笑。ヘリをチャーターしたのか、>>続きを読む

トゥー・フォー・ザ・マネー(2005年製作の映画)

3.0

アル・パチーノはアジる役やらせたらやっぱ抜群。スポーツ賭博という設定は目新しいとは言え日本人には馴染みが薄く、さらにアメフトとなると完全にアメリカンで正直ノリにくい。ストーリーもイケイケの若者が挫折を>>続きを読む

シー・オブ・ラブ(1989年製作の映画)

3.0

フツーのサスペンス。脚本通りにハラハラドキドキしました笑。アル・パチーノもいつも通り。エレン・バーキンは裸はともかく、スタイルが抜群でびっくり。ジョン・グッドマンの好演で、いい意味で映画が明るくなって>>続きを読む

終身犯(1962年製作の映画)

3.0

バート・ランカスターは動と静が共存している俳優。本作でも凶暴で聡明な主人公を演じきり、彼の画力で最後まで観ることができる。とはいえ、フランケンハイマーとの名コンビで大いに期待したが、ドライな作風を狙っ>>続きを読む

キャノンズ(1990年製作の映画)

3.0

ジーン・ハックマン出演作の未見作品だったが掘り出し物とはならなかった。コメディ作品での彼は、俺はコメディも出来るんだぞ、といった押し出しは強くなく、いつもさらっと演じるイメージで本作もそう。相方の方が>>続きを読む

クルージング(1980年製作の映画)

3.0

ずっと観たかったフリードキン印。「実録!NY麻薬捜査」「恐怖!悪魔に取り憑かれた少女」に続く「潜入!NY変態地帯」。70sの「品の無さ」を継承した一品だが、私がHG文化を知ったのはこの映画。腕にワック>>続きを読む

ホッファ(1992年製作の映画)

3.0

やっぱダニー・デヴィート監督というのを意識して観てしまうが、結構凝った演出やキャメラワークがあり、それなりに様になっていた。この手の実在する人物の評伝の映画は数多くあるが、俳優の演技よりも主人公の人物>>続きを読む

赤い空(1952年製作の映画)

3.0

おっと、私がフォローしている方に続いて10人目か。リチャード・ウィドマークは部下の殉死の責任を追われる森林消防隊の隊長役に見事にハマっている。どの出演作でもキャラが立っていて、熱血漢も卑劣漢もバッチリ>>続きを読む

ボディ・バンク(1996年製作の映画)

3.0

原題は「過剰措置」だが邦題はまんまな感じ。なかなか過激な内容だが、映像の質感がそんなにおどろおどろしくなく、「コーマ」のような変態度は低め。ヒュー・グラントはあっさりしているし、デヴィッド・モースもコ>>続きを読む

新宿泥棒日記(1969年製作の映画)

4.0

最初に観た別の映画が余りに凡庸だったので衝動的に選んで鑑賞。若者文化なら横尾忠則本人を、文学なら紀伊國屋と社長本人を、アングラなら今年亡くなった唐十郎と赤テントを、性意識ならセックス談義そのものを、新>>続きを読む

アイリスへの手紙(1989年製作の映画)

2.0

ジャケ写の自転車相乗りシーンは最初の方であっけなく出て来てしまう。文盲について過剰な描写はないが、なんとなく習得してしれっと出世してて拍子抜け。ベッドシーンも盛り上がらず。同居している妹夫婦や、若くし>>続きを読む

泥の河(1981年製作の映画)

5.0

ずっと観たかった、子供の目を通して戦後の貧しい庶民を描いた独立プロ系映画。イタリア映画みたい。少年達は想定内の感動だったが、お姉ちゃんがたまらなくよかった。子供って、大人の物事は大体わかっているけど、>>続きを読む

ブラッド&ワイン(1996年製作の映画)

3.0

クライムものとして話の展開は面白かったが、明るくてリッチなマイアミの雰囲気と若手達の演技が映画にライト&チープ感を植え付けてしまっている。ベテラン組も犯罪者らしい緊張感に欠ける。華やかな街並み、複雑な>>続きを読む

果てしなき蒼空(1952年製作の映画)

2.0

川上り映画だが、そもそもミッション自体が大した物でもなく、道中のエピソードはインパクトに欠けるし、上った先に何かあった訳でもなく、あまり盛り上がらずに終わってしまった。ギラギラ度数低めのカーク・ダグラ>>続きを読む

地獄の英雄(1951年製作の映画)

4.0

ここんとこ見続けていた旧作群とは一線を画す批評性みなぎる映画。欲にまみれた野望が肥大化したあげく崩壊し、ジャーナリズムの欺瞞や群衆心理の愚かさが描かれる。小道具のタイプライターが印象的に使われ、バスに>>続きを読む

悪人と美女(1952年製作の映画)

2.9

私にとっては幻のアカデミー助演女優賞受賞作だったのですが、配信でめでたく邂逅と相成りました。大傑作「イヴの総て」路線のショウビズ残酷物語だが、回想録の羅列になってしまい、ラストシーンも唸るには至らずニ>>続きを読む

王国の鍵(1944年製作の映画)

4.0

昔の宣教師の映画だからド真面目な話に決まっているのだが、主人公と恩師や親友との交流、主人公と反目してきた尼僧が心を開く場面、苦難の時を分かち合った人々との別れの場面など感動を禁じ得ない。キリスト教PR>>続きを読む

世界を彼の腕に(1952年製作の映画)

3.0

アクションもロマンスもありの娯楽作。クライマックスでヒロインが悪者と無理矢理結婚させられるのをヒーローが救いに行くのも王道。アラスカやオットセイ漁やロシアが絡むのが特徴かも。グレゴリー・ペックはハンサ>>続きを読む

月蒼くして(1953年製作の映画)

-

「プロの処女」呼ばわりされる不思議ちゃんが周りの大人たちを振り回すラブコメ。マイク・ニコルズ作品のようにセックスとか妊娠といった台詞が飛びかう。もろに言い過ぎや、そこで言っちゃまずいでしょ的な間の悪さ>>続きを読む

ブラボー砦の脱出(1953年製作の映画)

4.0

脱走ものから恋愛ものを絡めて先住民との死闘へと盛り沢山。出演者のキャラが皆立っていて粋な台詞も多く、ロケーションも素晴らしい。エレノア・パーカーは本作でも美しい。先住民の弓矢攻撃が凄まじく、クライマッ>>続きを読む

艦長ホレーショ(1951年製作の映画)

3.0

英製作で19世紀欧州海戦の話だけどグレゴリー・ペックじゃ欧州感ゼロ。けど英俳優で絵本の主人公のような彼の代わりがいるかといったらいないんだな、これが。話の展開がイージーだけどまあ昔の映画だから。至近距>>続きを読む

勇者のみ(1951年製作の映画)

3.0

大尉が上官と対立した結果、下士官を亡くして彼女とも大ゲンカしたあげく、無能な部下をかき集めて先住民と決死の籠城戦に挑む。話は面白いのだが、結局大尉と部下達は和解しないし、部下達も見せ場が少なく区別がつ>>続きを読む

パラダイン夫人の恋(1947年製作の映画)

3.0

最初の字幕で「2人のニュースター、ルイ・ジュールダン、ヴァリ」と出てくるのが凄い。サスペンスのオチはありきたりではあるのだが、様々な人間関係を絡めて丁々発止を繰り広げて話を膨らませているのが上手い。ア>>続きを読む

廃墟の群盗(1948年製作の映画)

3.0

前半の砂漠越えは盛り上がるが、後半は話の展開が進まずもたついてしまう。グレゴリー・ペック演じる強盗団のボスでいい人という設定は無理があるが、かたや強盗団の悪い人リチャード・ウィドマークのマンガに出てき>>続きを読む

最後の酋長(1953年製作の映画)

4.0

たまたま3本続けて無謀な行軍による上官との確執を描いた作品となった。キャストに惹かれて観たが脚本が良く出来ていて大満足。フロリダの沼地が舞台なのも異色で、先住民との争いの設定も重層的で民族問題の様相を>>続きを読む

戦艦バウンティ(1962年製作の映画)

4.0

パワハラもので爽快感に欠けるが、それを補って余りあるのが帆船や楽園タヒチの圧倒的な映像。マーロン・ブランドは非欧米の島国が似合うし、画力がありラストシーンの演技も鮮烈。リチャード・ハリスはここでも血だ>>続きを読む

荒野に生きる(1971年製作の映画)

3.0

非ハリウッド的な魅力があるが逆に言えば娯楽性に欠ける。「フィツカラルド」のように荒野を船が走り、リチャード・ハリスがいつものようにマゾヒスティックなキャラを熱演し、ジョン・ヒューストンは狂える父性を体>>続きを読む