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辰巳さんの映画レビュー・感想・評価

辰巳

辰巳

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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

何が怖いって、宗教を盾にしてこの殺人は正義と信じきっているこの男や息子。さらに自己保身のために旦那の正義を吹聴する嫁。
そして、それを支持する人々。
なぜ娼婦がいるのか、その背景も考えず、自分のルール
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

アンナパキンかわいい

時が立つのが早いもので、この映画も古い映画になってしまったが、ホリーハンター演じるエイダのような抑圧されたこの時代の女性像の生き様は、現代でこそ観る価値があるような気がする。
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

3.9

もはやホラー映画なのではと思える怖さで、胸が締め付けられます。
はじめのラジオ中に逃げるシーンが面白くて、一気に引き込まれる。
ギリギリで生き残るこのサバイバルな感じが不謹慎ながら観ていてアドレナリン
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.5

ジーンパックマンさんを個人的に悼んで鑑賞。スリリングな展開は面白いが、いまいちのめり込めなかった。
とはいえ、ファーストカットがすごく良くて俯瞰でノイズ音が走りながら公園を映すショットはめちゃくちゃカ
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いとこ同志(1959年製作の映画)

4.0

シャブロルは昔好きだった記憶があったけど、全然覚えてなかったから見直してみたけど、やはり面白い。
シャルルとフロランスが向き合って愛を語るカメラワークとか、ぐんぐんと引き込まれるし、試験日まえのノイロ
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(1954年製作の映画)

3.8

ジュリエッタ・マシーナの表情の変化を見ているだけでも価値がすごく高い映画だなと思う。様々な感情が同居しているその様は、見ていても説得力があり面白い。
ザンパノのクサリ芸も面白く、劇中なんどもこの芸を観
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ライラにお手あげ(2008年製作の映画)

3.4

ファレリー兄弟は結構好きで、なんとなく見返してみようと思い鑑賞。

今見ると、前見たときよりライラが可哀想に見えちゃうのが時代を感じる。
結構可愛いし、あんな奥さんなら逆に楽しそうにも思える。借金はや
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野いちご(1957年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ベルイーマンは何か崇高な感じの映画を作るイメージで、教科書で扱うべきような映画作家であるイメージがある。
時折出てくる夢の描写が上手くて、
まるで登場人物やその行動等、全ての事柄が関連しているように感
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.0

いやぁ青春だなぁ。懐かしい。
私はこの映画のファーストカットがとても好きです。飛行機が降り立つのをエヴァが観ている→エヴァが画面手前に立ち去ると、エヴァの奥で止まっていた別の飛行機が離陸するために動き
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.6

デビットリンチはツインピークスがもろ世代だったが、昔は彼の作品を好きとは公言しづらかった。昔は一部サブカル好きが彼をある種ファッション的に持ち上げているような、そんな文化に感じるような時代だったため、>>続きを読む

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

2.9

いままで、なんとなく観てなかったので、シリーズ全て観てみた。
まあ、観なくてもよかった。つまらやくもないけど、面白くはない。
シリーズの中では、この賢者の石が1番よかった。
2以降は飽きるし、回を重ね
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

若い頃観てゴダールの良さが分からず、評論や解説を読みあさり、オールナイトでゴダール三本立て等で途中で眠り、それでもなんとなく良さは理解し感じれたものの、やはり意味が分からなすぎて心の底から面白いとは思>>続きを読む

ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ダニエルデイルイスがカッコ良すぎるし、ディカプリオもいい演技もしてる。
結局、敵とか味方とかどうでもよくなるような中で復讐をなしとげるラストには、切ないような虚無感と避けられない運命的なものを感じた。
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.3

障害をもっている人の苦悩を描く映画の中では、スタイリッシュに描かれていて、とても観やすい印象。
実際はもっと深刻なのだろうが、あえて軽めに描く事でエンターテイメントとして楽しむ事ができ、一方でこの障害
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陪審員2番(2024年製作の映画)

4.1

齢94歳のイーストウッド作品は、素晴らしかった。これがどういう理由か、いまいちよく分からないのだが、大きく劇場公開がされていないし、宣伝もろくにされていない。
しかし、これほどの作品が埋もれるのは残念
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ふつうの軽音部という漫画を読んでいて、なんだか思い出して鑑賞。何回かみているが、何度みても面白い。

ジャックブラックが偽教師というやばい事してるので、昔観たときより引いた。世の中のコンプライアンスが
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ふつうの軽音部という漫画を読んでいたら、この映画を思い出して鑑賞。
多分3回くらい観てるけど面白い。

ペドゥナが独りで夜の学校を徘徊するシーンは秀逸だと思う。孤独感とともに、誰もいない体育館ではライ
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

前作と物語の構成が似通っている気がして新鮮味がなかった。その割に前作に比べ重厚さのない、軽いストーリーに落ち着いてしまっているように感じた。
また、戦闘シーンは素晴らしいが、動物との戦いのシーンは、映
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

黒沢清監督のトークショー付き、爆音映画祭にて鑑賞。
監督から撮影中の雪の話や、音の話、照明の話や、演技の話などが聞けてとても面白かった。

爆音映画祭という事で、やはり最後の銃撃戦はとても迫力、臨場感
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.3

今までのエイリアンの面白いところを詰め込んだような作品だった。
新しい演出もあったりして良かったし、
アンドロイドをどういう解釈で観ればよいかも、今までとは少し違う現代的な感じに思えて面白かった。
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

3.0

スクリーンXで鑑賞。
映画としては、つまらないという訳ではないが、前作から考えると新しい面白さをそこまで感じる事はできなかった。
ジョーカーは人々にどうみられるのか、それがアーサーにどう影響するのかと
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.4

適当に観たのですが、よかったです。
まず、鈴木亮平さんは、こんなに売れたのにまだ身体をはるんですね。変態仮面をやっていたとはいえ、おそれいります。
アニメの実社化はあまり好きじゃないのですが、現代風に
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ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー(2024年製作の映画)

2.6

かなり好きな映画だったので、楽しみにしてみました。
オマージュされているシーンも多くて嬉しくなりました。

ただ、残念ながら肝心のストーリーは際立って素晴らしいとは思えず。。
つまらなくはないんです。
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

面白かったです。

家畜小屋の扉を開けるファーストカットは希望に満ちていてとてもいいですね。

若くして親を介護しなくてはいけない家庭環境、ブロンドでないという理由でオーディションを落とされる絶望的な
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私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

デプレシャン監督らしい深みを感じさせる映画でとても良かった。

いつから何故憎しみが生まれたのかははっきりとはせず、どうして憎んでしまうのかに焦点があてられていて、その憎しみの結果を見せ付けられる。
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.9

リチャード・リンクレーター監督は大体面白くて、この作品も面白かった。
脚本、演出などどれもアイデアが素晴らしいし、キャラもいいし、美術も面白い。

意外な行動の中にその登場人物の本質が見え隠れし刺激的
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりにアキ・カウリスマキ監督映画を鑑賞。
引退ときいて寂しく思っていたが、撮ってくれてありがとう!
相変わらず哀愁とほっこりする笑いで、安心して楽しめた。小津安二郎ばりに毎回同じような映画なのに面
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ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

3.8

さすが、タルコフスキー監督にも捧げているだけあり、天使の白黒パートはその美しさと静けさ、詩的で優しい描写の連続には、睡魔との戦いを強いられる!
昔みた時と比べると、歳を重ねたせいか、なんとなく理解でき
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.7

久しぶりに鑑賞。
これはトリュフォー監督が撮る可能性もあったので、そっちver.もみたかったと思うものの、アメリカンニューシネマとしてアメリカ映画の分岐点となった本作はやはり名作であり、傑作であると思
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.7

かなり久しぶりに鑑賞したのだが、オープニングの音楽がかっこよすぎて、いきなり当時味わったテンションに引き込まれる。
アンチ消費社会といった映画であり、不満を抱えた多くの人間がその退屈さ、またはその鬱憤
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耳をすませば(2022年製作の映画)

1.0

TVでたまたま観てしまった。
やばすぎるでしょこの映画。
アニメと違うとか、カントリーロードじゃないとか、そういうレベルではない。これは、過去ワースト映画になりえるほど酷い映画だった。

演出とにかく
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.0

意外とおもしろかった。
たしかに犬神家的な世界観。
反戦や反経済至上主義というテーマは、水木しげる先生の意志を大事にしてる様に感じた作品だった。
PG12作品らしく、大人向けの悪趣味な設定もあって、ド
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.6

すごい映画をみた。
少し動揺しているので本来なら落ち着いて、感想を書くべきかもしれない。

かつてロベール・ブレッソンのラルジャンを初めてみた時に近い感覚かも。
考察するのもおこがましく感じる。
監督
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

かなり面白かった。

AとA2、ドキュメンタリーは嘘をつく等の、ドキュメンタリー監督の森達也監督が作ったこの映画。
本作はかつて本当にあった事件を描いた劇映画であり、ある種のエンターテイメントな部分も
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

とても面白いホラーだった。
ここまで出来のよいホラーは久しぶり。
シンプルでわかりやすく、テンポも早くて良い。

へたなホラーにありがちな、「なんで?」というご都合的な箇所もほぼない。というか、あえて
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

2.1

ソフィア・コッポラの映画はマリーアントワネットを当時劇場で鑑賞したが、浅い映画だと感じたため、見る事を避けていた。
時間も経ち、今観たらどう感じるのかという気持ちでu-nextで鑑賞。

結論は、やは
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