綺麗すぎ。完璧。初期から着々とグレードアップしていったオモチャ視点のシーケンスの面白さは今回で完全に限界突破している。脱出が軸になるアクションシーケンスがメインだが固有のギミックが満載で超楽しい。特に>>続きを読む
対象を中心に捉え続けたショットの連続と、スタンダード画角の冒頭から決めゼリフでビシッとオトすラストまでがめちゃくちゃカッコ良くて最高でした。団体客がガヤついてるのと自分の体調が優れなかったせいで全く集>>続きを読む
本来の玩具としての自己と対峙した上での決断、という流れは前作のバズと同じプロットだが、今回はビジュアル面においてかなりグレードアップしている。スナック菓子が転がる中での取れた腕の奪取、交通量の多い道路>>続きを読む
流石に今見るとグラフィックの不気味さや語るべき事を語って終わる作劇の遊びの少なさは少し気になるものの、ミクロとマクロの行き来(視点だけでなく、起きるイベントのスケールも)がとにかく楽しい。理想の人生が>>続きを読む
期待していた程ではないが面白かった。尾を引く怖さよりも瞬間風速が重視されているため、現実の延長線上として幻覚が入り交じるおどろおどろしい前作と比べるとホラーとしての面白味は半減してしまっているが、物量>>続きを読む
不死鳥の騎士団の集結、学生の団結、そして友情と愛の力を確立したハリーとヴォルデモートの対峙、とストーリーは進みつつも全体的にはクライマックスへの助走感は否めない。保守的な魔法省の名のもとに権力を振るう>>続きを読む
冤罪ものをベースにド派手な見せ場で彩ったアクション映画としてはあまり特筆性が無いが、そこに縁の下の力持ちへの賛美という文脈が乗っかると一気にアツくなる。スタントマンを軽視してきた高飛車俳優に対して、自>>続きを読む
前作から引き継いだダークファンタジー味はそのままに、体育祭的な対抗試合や思春期ならではな関係性の短絡的な縺れ、恋愛要素など、より学園もの要素が色濃くなっている。ドラゴンを避けつつの卵奪取、潜水、迷路、>>続きを読む
ハリーの両親の仇の存在に切り込んでいく今まで以上にパーソナルなお話。ハリーが自らの力で反抗し、家から出ていく、という今までとは違った主体性の付与された冒頭に象徴されるように、ハリーのキャラクターアーク>>続きを読む
世界観の説明は前作で終えてしまっているのでミステリー面がメインだが、基本的に背景もアクションも代わり映えしないので流石に160分のランタイムにしては物足りない。空飛ぶ車と瞬間移動出来るパウダーで掴みは>>続きを読む
承認欲求と自己憐憫に満ちた中年ニコラス・ケイジがSNSに翻弄されちゃうお話。一過性のミーム的処理、中年が有する無意識下の加害性(を象る若者たちからの蔑視軽視)、当人の意思を反映しようとしない利益重視な>>続きを読む
面白い!前情報を一切入れずに観たので、三幕構成によるライド感に完全に乗せられた。とにかく尺の使い方が贅沢。お仕事映画的序盤からのシンデレラ・ストーリー、スケールの小さいロードムービー的コメディ、そして>>続きを読む
ファンタジーは苦手だから忌避していたが、面白かった。学園ものかと思ったらミステリー寄りで、謎の教師スネイプを軸に知的好奇心で進んでいく終盤は冒険もの的だが、思っていたよりもミニマムなスケール感。それら>>続きを読む
これを言ったら完全に本末転倒なのだが、自分とエクソシズム・ホラーの相性は頗る悪いのかもしれない。般若の形相を浮かべた人がウネウネしていてもそこに怖さを見い出せない、という自分の弱点を2時間ずっと突きつ>>続きを読む
凄い。圧倒的エンタメ。自らを絶対と称する独善的な巨悪に対し、今まで緻密に積み上げてきた作品の存在=ヒロイックさの物量でぶん殴る。大敗北を喫し、復讐を果たしても変わる事のなかったアフターマスから立ち上が>>続きを読む
辺鄙の地に赴いた学生らが未知の存在に命を脅かされるというプロットは悪魔のいけにえ、死霊のはらわた的(終盤であるキャラのビジュアルが完全にアッシュになるのは笑った、青服にチェーンソー)だが、あまり突出せ>>続きを読む
改めて観てみると何よりも映画としての巧さに感動した。大勢いるキャラクターに血を通わせ、活躍を設置し、ナチュラルに交わらせる。乱闘シーケンスの視認性の高さも見事で、作劇も画もとにかく交通整理が行き届いて>>続きを読む
めちゃくちゃ面白い!とにかくポリティカルスリラーとしての強度が凄い。ニック・フューリーが襲撃され、スティーブ自身も逃亡犯として追跡されるというミステリ・サスペンスを推進力に主軸を展開し、誰が味方かも分>>続きを読む
中々面白かった。抗核バクテリアを中心とした各国の争奪戦や、メカゴジラの逆襲を彷彿とさせる父の行き過ぎた愛など、シリーズ特有の人間の業的テーマは今回も健在。外国人俳優の演技や銃撃戦はチープだが、そこも含>>続きを読む
面白かった!ウィンターソルジャーの下位互換的作風になってしまってないかどうかを1番心配していたが、偶然か意図的か過去のそれらとはしっかりと区別化されており、遥かにライトな爽やかアクション映画になってい>>続きを読む
あるコミュニティの中で差別思想が肥大化し、仮初の正義として暴力に変換されるというのは『スノータウン』にも通ずるが、今作ではそれが1冊の本を中心に体系化され、国家を転覆させるまでのスケールまで拡大してい>>続きを読む
閉塞的なコミュニティゆえにすぐ怒りが伝播する。その怒りは暴力へと、そして精神的支配へと変換されるという逃げ場の無さ。ヴィジランティズム(という大義名分を纏った加害性)と有害な男性性が愛と鞭を伴って青年>>続きを読む
主人公が事件を起こすまでの内的/外的要因に感情移入をさせる明確な取っ掛りを設置せず、映画自体にも明確なジャンル分けを行われていない超絶フラットさ。何がトリガーか分からない暴力性がヒリヒリと常在する。カ>>続きを読む
初ガンダムだけど、親切設計で分かりやすくて良かった。二大勢力を中心とした宇宙戦/市民を中心とした市街地戦、と序盤終盤でスケールが大きくひっくり返るので置いていかれそうになったが、丁寧に布石を設置してい>>続きを読む
社会の縮図もの。冒頭の奢り奢られ理論に始まり、互いに価値観が異なるが故の認識の歪みが散りばめられてて面白かった。クルーズ船内における資本主義的上下関係が吐瀉物として排出され、全く真逆のヒエラルキーとし>>続きを読む
初見時は地上波だったので、冷静に見返せて良かった。銀残し、メタリックな雨、ノイズがかった劇伴などとにかくスタイリッシュでかっこいい。緩急も程よく効いている。ジリジリと焦らして、凄惨な遺体、或いは銃撃戦>>続きを読む
とにかくアイコニックで、90年代特有のややチープなCGも、緑がかったカラグレも、厨二チックな黒コートグラサンも、仮想世界ゆえの非現実的なスタイリッシュさに変換される。何ともビジュアルの質感が独特だが、>>続きを読む
みんなワチャワチャしてるし、下ネタ多いし、ただただバカ映画路線を突っ走ってて潔い。対象がうざすぎて護衛ものとしての面白さゼロ、かつ全編ずっと格闘なので緩急も存在しないが、キャラクターや武器がバラエティ>>続きを読む
怪獣ステイサムが大暴れする新年早々景気の良い快作。某モンスターバース味のあるオープニングと、基礎設定を素早く提示したら即本題に入るテンポの良さで一気に掴まれる。傑作キャッシュトラックとも通ずる怪異的な>>続きを読む
プロットは基本的に良くある仲違いもの、あと民衆蜂起もの。駆け足気味な語り口がやや気になってしまった。全体的にタイトで遊びが少ない印象。アクションはとても楽しい。空中から屋内に飛び込んで空間のスケールが>>続きを読む
諸行無常な星々・夜景(現代社会)という大きなスケールと対比される、小さく日常的ながらも確かに存在する人々の温もり、思いやり。夜を望む者、朝を望む者、辛い過去を持つ者、症状に苦しむ者、その全てを抱み込み>>続きを読む
映像面での”黒沢清映画らしさ”がふんだんに詰まっていて、面白いというよりも目の保養だった。冷淡で無機質な人工物の撮り方、長回し、突然の暴力、日常の延長線上の悪意と地獄。平凡な食卓から空き缶の詰まったゴ>>続きを読む
古き良き90年代アクションを更にブラッシュアップさせたようなつくりで、かなり安心感があってよかった。夢を諦め現状に甘んじる事を選んだ主人公が、主体性を取り戻すことで夢を叶えるというクリスマス映画らしい>>続きを読む
実は個人的にかなり期待していたのだが、微妙だった。主軸のプロットとキャラ造形に当てる尺のアンバランスさ、アプローチこそは面白いのにブツ切りかつ短尺で中々アガらないアクションシーケンス、整合性に欠けた編>>続きを読む
久しぶりに観たけど、超面白い!ハードな特殊効果がキャッチーなのは勿論だが、まずそもそも記憶喪失ものエンタメとして抜群に面白い。主人公の造形、舞台の環境、目的、などのベースを冒頭で手際よく処理し、アイコ>>続きを読む
もっと理系理系した感じかと身構えていたが、高知能ゆえの狂気的探究心、そして炎に近づきすぎたが故に翼が燃える顛末、ととてもわかりやすい主軸だった。ザラついていて計算された画面、ハイテンポな劇伴、前衛的な>>続きを読む