Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

一さんの映画レビュー・感想・評価

一

映画(3620)
ドラマ(3)
アニメ(0)

プリズン・サークル(2019年製作の映画)

-

オープン・ダイアローグとは異なるけれど、刑務所という権力行使の最たる場で行われる水平的な対話実践の記録として比類がない。
受刑者たちが語る幼少~小中学校時代のエピソードは、男の集団内において暴力が人間
>>続きを読む

開かれた対話(2013年製作の映画)

-

斎藤環『イルカと否定神学』(医学書院 )、藤野知明『どうすればよかったか?』の流れでオープン・ダイアローグに関心を持ったが、精神医療の観点からだけでなく、鷲田清一の臨床哲学に関する著作や永井玲衣の哲学>>続きを読む

ヤジと民主主義 劇場拡大版(2023年製作の映画)

-

「エリートや組織が管理と目標の具体像を投射する必要があるのは、すべて共謀して歴史の因果関係についての偽りのイメージを伝えようとする企みに他ならない。それらは、以下の事実に対して私たちを盲目にしてしまう>>続きを読む

喜劇 大誘拐(1976年製作の映画)

-

ミヤコ蝶々の忍者コスと土地成金の元ドン百姓小池朝雄を讃えるコマーシャル・ソングと談志の政治パロディが見所です。

喜劇 あゝ軍歌(1970年製作の映画)

-

水前寺清子が歌う『九段の母』に乗せて、観光ガイドのフランキー堺が戦争で息子を亡くした北林谷栄を靖国神社(劇中では「御霊神社」)にアテンドする序盤のシーンからして、いかにも前田喜劇らしい歌謡曲使いに感動>>続きを読む

三億円をつかまえろ(1975年製作の映画)

-

三億円事件にあやかったケイパー映画。金庫破りのシーンにじっくり時間を費やす菊島隆三先生の固い脚本を卑しくゆさぶるのは、宿直の警備員・三木のり平とガードマン財津一郎である。押し入れから取り出したダッチワ>>続きを読む

喜劇 男の子守唄(1972年製作の映画)

-

チンドン屋フランキーと、かつて戦災孤児であった自分を拾って育ててくれた売春婦お竜の息子・太郎、隣人の三流ホステス倍賞美律子がロールプレイするニセ家族。『喜劇 命のお値段』や後年の『喜劇 家族同盟』でも>>続きを読む

喜劇 昨日の敵は今日も敵(1971年製作の映画)

-

なべおさみと堺正章がいつものように全くノレないお笑いをやっている序盤は范文雀の空手シーン以外正直しんどかったが、彼らがアルバイトする箱根のホテルに平田昭彦たちが現れてから一気に面白くなる。箱根独立共和>>続きを読む

喜劇 右むけェ左!(1970年製作の映画)

-

無節操な東宝ナベプロ映画ではあるけども、戦中派の軍隊ノスタルジーを落ちこぼれサラリーマンの自衛隊体験入隊によって呼び起こさせるアイデアは面白い。犬塚弘演じる元軍人の窓際課長が、軍の闇資金の存在を知って>>続きを読む

濡れた逢びき(1967年製作の映画)

-

撮る人が撮ったらドライで気の効いたブラック・コメディになりそうなもんだけど、そこは喜劇監督・前田陽一なので終盤の毒薬盛り盛りサスペンスもイタズラっぽいヌルいノリに。それはそれで構わないし、そのシーンに>>続きを読む

ちんころ海女っこ(1965年製作の映画)

-

オール八丈島ロケの離島暮らしアピール映画になるのかと思ったら、観光開発やら夜這い文化やらを巡る欲負け離島民たちの雑でゲスいコメディに。石堂淑朗と前田陽一のつまらない悪ふざけは、まるで脈絡のない『東京オ>>続きを読む