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Frapentaさんの映画レビュー・感想・評価

Frapenta

Frapenta

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.1

観た後はこんなものかと思っていたけど、ふと思い出すと異様だけど風情があるシーンがたくさん散りばめられていたと感じる。たぶん日常と非日常の落差、いわゆるコントラストが際立っていて日常さえも非日常にみえて>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

4.0

最近ユートピアに向けて励んできた人々の歴史に関する本を読んだのもあって、このユートピアはなかなか考えさせられた。


役割をあてがわれたことでアリスのように反発する者がいれば、それを知ってなお受け入れ
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Flow(2024年製作の映画)

4.0

映像綺麗。動物で言葉は発さないんだけど表情もよくわかる。全部Blenderで作られてるのが驚き。映像革命という意味では観ておいて損はなかったと思った。
しかし、少しカメラワークがゲームに見劣りしてしま
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.0

クローン生成における設定やストーリーにいくつかもやっとするところがありながらも、ミアゴスのこの世ならざる狂いっぷりでなんとか面白いところまできてる奇妙な作品な気がした。

富裕層の自由奔放さ具合が狂気
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ONE PIECE FAN LETTER(2024年製作の映画)

4.1

シャボンディ諸島での再集結を一味以外の視点から描いた群像劇。
普段のワンピースは基本麦わら一味の視点でしか観ることはないので、この世界での一味の影響力がより伝わってきて良かった。いつ放映されたのかわか
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動物界(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

人間の体が段々と動物になっていくボディホラーかと思いきや、主題はそこではなく、種族を超えた愛の難しさを描いていたように思う。
だからこそ、ラストの親の激励を元に新たな生を受け入れるかの如く走り去る息子
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

3.9

テンポが遅くて登場人物のテンションが低いかつ映画自体が長いので全体的に観ると面白くはなかったが、「大財閥の御曹司がオリンピック金メダリストを殺す」実話を「兄弟のどちらかが殺される」スリルに転換できてい>>続きを読む

セプテンバー5(2024年製作の映画)

4.2

今年楽しみにしていた作品の一つ。
基本的に放送局内部のみで繰り広げられるのに、こうも緊迫感が出るものだろうか。サスペンス映画としてとても楽しめた。
ドキュメンタリーチックなブレの効いた映像感が没入の手
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パレード(2024年製作の映画)

3.9

自分の境遇からくる焦りで反発して輪に入ろうとしなかった人たちが、人の温和な優しさに触れていっていつの間にかその輪に介入して関わろうとしているのが好き。
それに付随する映画撮影オチも好きだけど、映画を撮
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

4.1

これまで観たジェイソンステイサムの中で圧倒的に強すぎる。文字通り最強。

本当に強すぎて開いた口が塞がらない場面が何度もあった。そして、衝撃的な敵の正体にもう顎が外れそうだった。
色々な意味で焦燥感と
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.1

一夏の思い出が殺人の異常性を霞ませる。
素直にどっちが勝つか分からなくて面白かった。

最近思ったのだけど、映像に血の気なんて何一つないヒューマンドラマを演出しておきながら終盤に映像内に血をばらまく映
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

カラオケだけでこんなに面白い作品ができるのかと驚いた。
自分の人生ではあまり意識してなかったが、成長期は「できる」が増えるだけでなく、「できない」も現れてくるのだと思い知った。成長とはロケットのように
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

4.0

時代を感じられる良作。レトロフューチャー作品で頻出するベトナム戦争時代の服装や音楽に溢れていて眼も耳も幸せだった。
ケネディが1960年代までと目標に掲げた有人月面着陸は結構ギリギリ(1969年7月)
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マクベス(2021年製作の映画)

3.8

シェイクスピア原作だからこんなもんなのだろうという感じ。特徴的な文をそのまま演技に盛り込んでいるので、演劇っぽい雰囲気が感じられる。
正直主観的なミディアムショットが多すぎて飽きる。原作があるとはいえ
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.0

アンカットダイヤモンド、それは宇宙のように魅惑的な力を持つ……。

本作のクライマックスは単純なバスケの緊張感に加えて、主人公の人生が懸かっているので、より一体となって熱中できるのがよかった。自分も知
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Apple Original Films『ウルフズ』(2024年製作の映画)

4.0

一匹狼だった2人が偶然の出来事(?)を機にタッグを組んで事件解決に乗り出す話。
陰謀をめぐって複雑に絡み合うストーリーに、アホっぽい薬物中毒が雰囲気軽めのスパイスを効かせていてよかった。一匹狼2人がど
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オーダー(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

雰囲気大好き。静謐という要素は観客を眠くさせるリスクを必ず持つもので、実際ここ最近観たオズパーキンス過去作に関しては本当に寝てしまうくらいだったのだが、静かでも面白い作品はやはり目が離せないものである>>続きを読む

キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

インクレディブルハルクの世界観にキャプテンアメリカが巻き込まれていく感じが久々にユニバースを体験できてかなり満足だった。
そしてキャプテンアメリカという象徴となったサムのドラマで描かれてきた葛藤が無駄
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野生の島のロズ(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

最高。
ずっと期待してたけどやっぱり映像美とそれに伴う多彩な感情表現にやられた。


愛なき者が愛を知るプロットはありがちだけど、ありがちだからこそやはり刺さる。
プログラムのみで動いていたロズが、目
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

4.0

ミイラ取りがミイラになるように、ネズミ取りがネズミみたいになってるのが、良い。

(2023年製作の映画)

4.0

鑑賞後ハハハって空笑いして終わる映画。
でも不思議と不愉快にはならない。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.0

ウェスらしい愉快で毒っ気のあるお話。

音読のように喋らせる演出もウェス雰囲気のもとでは違和感がない。だいたい忙しない印象があるので、早口に聞こえる台詞回しは相性が良い。
レイフファインズの語りかけお
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

5.0

エイリアンシリーズに疎くても最高に面白かった。むしろ疎いからこその入門編として最適だったのかもしれない。この作品を観て、現時点でエイリアン1〜4まで一気見してしまった。それくらい一度観たら離れない魅力>>続きを読む

グレーテル&ヘンゼル(2020年製作の映画)

3.9

オズパーキンスの過去作の中では1番好き。ストーリーも不気味な仕上がりで段々とロングレッグスに近づいているよう。だがしかし、やはり寝落ちしてしまった。まだストーリーの起伏が足りないように思える。

ちな
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

弱者が時に強者に牙を向く話だった。
当時誰も助けを求められない状況下にあったけど、最後には助けてくれたり、心の底から愛してくれる人がいてよかった。
結局真犯人は主人公だったのだけど、正直悪意で殺そうと
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アルマゲドン(1998年製作の映画)

4.3

マイケルベイの真髄はここにすでにあった。


トランスフォーマーシリーズを観ていた身からすると、見覚えがありすぎるアングルとグレーディングで笑い出してしまうほどだった。隕石が地球に近づいてるシーンとか
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フェブラリィ 悪霊館/フェブラリィ -消えた少女の行方-(2015年製作の映画)

3.9

ロングレッグス楽しみすぎて過去2作品を鑑賞。
スローペースであり、何より暗くて視認性が悪いので眠くなるのは必至。しかし、これは自宅環境が問題なだけで、内容はここまで評価が低くなるほど悪くはない。あと邦
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レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかった映画。

命懸けのかくれんぼでスリル満点だった。サマラウィーヴィングの気迫さが推進力になっている映画で、正味中身は薄い。痛みによる本能的な叫びと状況把握して次第にバーサーカー化していく
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正体(2024年製作の映画)

4.5

圧倒的なクオリティで感動。
それにしても「最後まで行く」と映像の質感(「最後まで行く」は少しノイズ気味だったような)もテンポ感も違っていて本当に器用。

追う者追われる者のくだりは現代的なレミゼラブル
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.0

最後まで行っててよかった。

ここで終わったら消化不良だなぁと思う箇所がちらほらあったが、大丈夫、ちゃんと最後まで行きます。安心した。
最初オーバーリアクションがくどいと思ったけど、中盤の方になってギ
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レベル・リッジ(2024年製作の映画)

4.1

展開が異質で読めなかった。謎に面白い。
妙にリアルで緊迫さが増して目が離せない。
この映画の行き先不明感はマーティンマクドナー作品を彷彿とさせた。

まずは話の起点として主人公テリーがたまたま警察に目
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機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

事前知識ゼロ。


最初にシャアが出てきて、まさかの地続きなのか……?と思ったら、パラレルワールドだった。初代はアニメ途中までしか観ていないため、キャラクターがどこまで同じなのかはわからないが、いやは
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呪われし家に咲く一輪の花(2016年製作の映画)

3.8

ロングレッグスが楽しみすぎるので同じ監督のネトフリ独占作品を鑑賞。

モノローグが多すぎるのとストーリーの起伏が少ないので眠くなる。また、終始厭な雰囲気は漂うものの、漂うだけでその点はあまりつながらな
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BULLY ブリー(2002年製作の映画)

4.0

いじめっ子への復讐をストリート系の雰囲気で描くちょっと変わった映画。そしてみんな裸になりすぎ。


実話を基にしており、殺害に対面したときの7人のリアクションがやはり少年少女だけあってパニックになって
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