吉沢亮。以前、何かの節に自作のプレイリストを公開していて、そのなかのお気に入りとして荒井由美の「翳りゆく部屋」をあげていた。そのインタビューを読んだときに(烏滸がましいながらも)「この人は信頼できる人>>続きを読む
鈴子と拓也の関係性がイイね。ふたりで手を繋いで、手紙書いてよねって言うシーンはじんわりと胸が痛んだ。自由は孤独で、どこにも深入りしない鈴子。自分から逃げられないから「相手」から逃げる。それとは対照的に>>続きを読む
右耳の不調により中盤のミュージカルシーンのほとんどを片耳で聞く羽目になったのが悔やまれるけど、いちばんの見どころはキチンと聞けた!よかった!
実際に「飛び」ながら歌っているシンシアのとんでもない底力>>続きを読む
火の玉ストレートを真正面から喰らった。こんなにカッコいい映画を、こんなに真っ直ぐ受け止められたのは久しぶりかもしれない。今ならなんでもできる気がする。やっぱり自分は映画が大好きなんだと再確認した。ただ>>続きを読む
いかに自分も「無関心」であるか、この映画を退屈に感じてしまったことで示されてしまった。薄らと聞こえる悲鳴やら銃声に不快感を感じていたのに、いつの間にかその不快感はこの映画の支離滅裂さに目移りしてしまっ>>続きを読む
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幸せになりたいのに不幸でいたがる。これは僕の最近の悩み。衒って奇でいたがっちゃう。糸の切れた風船は「病名」を欲しがる。むしろ「病名がつく」ことで糸を切りたがっているのかも。彼女はキチンと自分を知って、>>続きを読む
実物体としてでなく像としての人間を見る。これって最近よくあることですよね。アイドルファンとか特に。その人を求めているんじゃなくて、自分から見える「その人」を求めている。アイドルが結婚して幸せになること>>続きを読む
本能は目を背けろ!と騒ぐのに、なぜか目が離せない。恐ろしいと美しいは、その目が離せないという点に着目するならば限りなく等しい。グロテスクの中にエロティックを見出すのは岩井俊二の常套手段。エログロ系。>>続きを読む
杉咲花はもう演技の範疇を超えていた。市子だった。手で目を覆って眩しさを避けるシーン。立ち姿があまりにも絵画的で心を奪われた。
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杉咲花も若葉竜也も、枠の中で、留めた演技をするのが上手い。なみなみまで>>続きを読む
SFだけどSFじゃない。緻密で鮮烈な映像は、そこに宇宙を創り出していた。とにかく映像が綺麗。宇宙って本当にこうなんじゃないかって思わされてしまう。話は難しくて、ブラックホールのナントカが分かったから、>>続きを読む
色んな青春がオムニバス的に宝箱のなかでキラキラと光っていた。その宝箱は蓋が閉じられて、どこかの木の下に埋められ、眠る。いつか掘り起こされるその日まで。キラキラと輝き続けたままで。
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河合優実も、佐藤>>続きを読む
「われわれ」
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この作品のなかでは、光の当たらないところが影なのではなく、影の当たらないところが光であった。影が何よりも雄弁であった。
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水と光(影)と空気(風)。小田氏の作品に通底する3要素。今>>続きを読む
今日見た特集の中で一番喰らってしまったのがこの作品だった。終盤かなりしんどくなってしまった。
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「Toward a Common Tenderness」
「撮らずにいられないものは撮らずにいられない>>続きを読む
「男用と女用しかないから」
昨今マイノリティに対して、それ相応の配慮をしてほしいならば、まずはお前らがマジョリティ側へ配慮しろ!といった声が大きい。これに関しては、どちらサイドにも目に余る振るまいをす>>続きを読む
現世と黄泉を繋ぐセノーテ。
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「生まれたところに帰りたい」
「もう水に溶けてしまった」
人の溶けた水を飲み、人を食べたやもしれない魚を食べる。
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水が人を引き込む。
「本当のことは誰も知らない」>>続きを読む
平和な世の中。隔てなく。
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情報が溢れる。何を信じたらいいのか。
これがいきすぎて戦争が起こる。
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自分たちが真剣に考えるとき。
立ち上がって、考えるべきとき。
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平凡な生活。
これを守るのがい>>続きを読む
直前に見た「色彩論〜」によってこの映画の説得力が増されていた。
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光と光ならざるものが、色をつくる。
鮮烈だった。
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「何か」越しに見るショットが多かった。
水、光と影、風と空気。
これらによって>>続きを読む
人間は記憶を運ぶもの。
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「グーグルの代わりに
あなたに触れることのできる
イメージと声はどこにあるのだろう」
「あなたを撮りたい」
「BANG」
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記憶を運ぶ列車はどこへ行く?
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私の最初の記>>続きを読む
いろいろな音が溢れずに鳴っていた。
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とんだ長回しのシーンは地球の一生のようだった。人間と自然のバランスが崩れてゆく。
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命は回る、グルグルと。
灯火。灯油販売の巡回車の音楽みたいな淋しさとノスタルジーがあった。
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火が打ち上がる。
命ができるまで、あるいは命ができてから終わるまでみたいだった。
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あやとりって「猫のゆりかご」っていうくらい>>続きを読む
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「私、人殺しじゃない!」
爽やかに走りながらそう言うシーンが一番のハイライトでした。
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最後にチラつかせた米軍機の意味は?そもそも沖縄が舞台である必要はあったのか?
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細かいことは置いておいて、岡>>続きを読む
中学二年生の妄想みたいな話。
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ドストエフスキー読んでイキってるの'ホンモノ'すぎる。赤いヘッドホンも、台詞回しも、シンゴの存在も、とりすました石川瑠華の演技も、何もかもが「それ」すぎる。イタい、痛>>続きを読む
あえて低めに評価しようと思う。
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この映画のことを心待ちにしていたこともあってか、先日、本屋でふと『中原中也全詩集』が目に入った。
おもむろに手に取り、適当に開いたそのページに書いてあった詩があまり>>続きを読む
あたりには草原が広がっているのに、
独特の閉塞感のある終末映画。
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ことごとく言葉が音にされていて、
何かわかるようで、何もわからない。
そこにあるのは果てしないノイズだけ。
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ノイズミュージック>>続きを読む
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ロックンロール!
なのに「化粧」が流れてくるんだよ。
エンドロールでぐしゃぐしゃになった。
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藤原季節も河合優実も大好きだし
邦画の茶色さがたまらなかったけれど、
終盤のほんの少し手前まで
なんで>>続きを読む
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寝る!目覚ましが鳴る!止める!
寝る!目覚ましが鳴る!止める!
目覚ましが鳴る!止める!
目覚ましが鳴る!止める!
目覚ましが鳴る!立ち上がる!煙草を吸う!歩く!歩く!歩く!
頭を掻きむしる!歩く!歩>>続きを読む
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予告の寺尾紗穂の歌声に、吸い寄せられた!
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いつもならこう足し算の多い映画は
刺さらないのだけれど、
この映画はそれがかえって底の見えなさを
生み出していてよかった。
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「人を食べちゃったからだよ>>続きを読む
こういうのがいいんだよ。
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カメラマンはあくまで撮影するだけ。
それ以上でも、以下でもない。
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「世の中には銀行家や警察官もいるしカメラマンもいる そうやって調和が保たれてる」
「奇蹟に近いね >>続きを読む
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畜生バンドマン風情から
売れっ子DJになった男と、
東京住み年上エッチなお姉さんから
千葉住み主婦なオバサンになった女の話。
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「ロックンロール!」
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平成から令和へ。
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「ソーシャルディスタンス」とか、
「心の中で斉唱しましょう」とか、
もはやコロナ禍での学校生活も、
すでに自分のなかで甘酸っぱい思い出に
なっちゃっていることに驚いた。
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チャイムが鳴って、
一斉に>>続きを読む
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事件が起きるほんの前まで
何の変哲もない日常が流れていて、
そのあまりの間延びっぷりにうとうととしていたら
突然のバイオレンス!
すべてが壊されていく!
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指先ひとつで人を傷つけられる
なんてよく言>>続きを読む