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うめたさんの映画レビュー・感想・評価

うめた

うめた

愛のコリーダ 修復版(1976年製作の映画)

3.9

生の象徴であるはずの強烈な性行為の連続の果ての死の匂いが一気に押し寄せてくる。ここまで開いた性行為描写も清々しくて良い。

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.7

話の流れはコテコテではある。けれどもショットはいいし、その流れの切り取り方も好き。

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

4.1

カメラが寄れるだけ寄って定点で撮ることによる窮屈さと空間の把握できなさ、寄り添うと共に別世界のような空気になる。自然に見える中の高度な役者の動線とカメラワークが完璧に計算されてて映画の空間を作り出して>>続きを読む

ロングレッグス(2024年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

とにかく生の人間の主人公がFBIの仕事をしっかりしてる描写持ってきてくれ。
雰囲気だけは色々な映画から持ってきてしっかり面白そうにしてる。ただ、この映画の軸の物語を支える演出が甘いのに、好きな映画から
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白夜 4K レストア版(1971年製作の映画)

4.2

「白夜」の物語を完璧な時間とショットとセリフで描いている。カメラと捉えるもの、動作がこんなにもシンプルなのにこんなに官能的で魅力的なのほんとにどうなってるのかわからない。
音楽に関しては二人でいる時間
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.5

映画の静止画に運動性を見出すことはやはりできない。でも面白くみた。

安城家の舞踏會(1947年製作の映画)

4.0

ゲームの規則すぎる映画。でもやっぱりパーティ内身内憎愛もつれものはいい。
原節子がとにかくいい。走る原節子の力強さと直後の拳銃ボーリングには凄まじい映画の力を感じられる。

幻の光(1995年製作の映画)

4.0

室内の低位置のカメラ、奥に行く(いる)人の長回し、水面に映す人影、影響を受けたであろう面々がすぐ思い浮かぶほど映画でやりたいことをやってはしゃいでていい。暗いところももう暗いままでいいんだというところ>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.3

あれを見て!で天井ゆっくりはってる黒タイツの男みてすぐに4人が何故か察知して映画の流れに従うの面白すぎる。
ダイナーのラジオ聴いて突撃に間に合うようにする流れ、音楽は無駄に強調されてたけどそれのどこの
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.4

アノーラを対立させようとしすぎて音的にも作為的にも画的にもうるさい。中盤から終盤にかけての対立は対立させようとしすぎて人物の行動、感情に納得がいかない。というかヘイトを富豪たちに向けるために金持ちの描>>続きを読む

宇宙戦争(2005年製作の映画)

3.8

序盤のカメラ、カットのつなぎから素晴らしい。盛り上げ方の正解だ。
サンドイッチ投げは面白すぎる。
地下に侵入してくるシーンの緊張感の作り方カメラはさすが。
レイが一線を越えてしまってからは取ってつけた
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ジュ・テーム、ジュ・テーム(1968年製作の映画)

4.1

タイムリープ、創作、願望、現実、記憶が混在してるのにちゃんとショットとしてもそれの繋がりとしても面白くしているし、最小限の道筋は教えてくれるから興味がずっと持続する。時間も丁度いい。タイムリープまでの>>続きを読む

プレゼンス 存在(2024年製作の映画)

3.1

カメラの浮遊感とスムーズさはいい。
幽霊視点のみというそのカメラの動き画角に縛られた変えられなさと長回しに退屈を感じる。何者かわからないものの視点のカメラが映してるのはただの不安定な家族関係だから長回
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.0

社会派という看板を掲げた完全にフィクションのエンタメ作。特段悪さもなく良くもない。
画面作りからしてエンタメとして作られてる。新聞側のカメラは最初から手持ち感を出しまくりで忙しさと正しさの演出、内調側
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エクソシスト3: レギオン(原題)(2016年製作の映画)

3.8

こんなにあっさりした軸のある宗教的サスペンス映画になってるのか。
派手さをなくしてはいるもののエクソシスト3の好きな部分は残されてはいていい。
画質の変化も含めてすごい変な映画体験になってる。

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.1

カメラも編集もなにもかもいい。ずっと漂う緊張感と反する自然。

SKINAMARINK/スキナマリンク(2022年製作の映画)

2.0

さすがに退屈。
序盤観てられない退屈さ。何かしらの恐怖演出を入れて興味を持続させてくれ。暗闇で何か動いてるかもしれないと思わせるのなんてずっとやられたら最初の15分くらいしか持続しない。緩急なかったら
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リアリズムの宿(2003年製作の映画)

3.6

間合いの絶妙さと中心人物不在の不安定な空気の良さ。

エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

3.5

とにかくショットがいい。
面白さはショットの面白さだけ。それだけでいいのかもしれない。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

3.8

シャアとアムロが何話してんのかよくわからないがいい。終盤、埋め込まれたときのシャアの揺れが面白い。

鏡の中の女(1975年製作の映画)

4.2

繊細な心理描写、人の爆発的な極端な内面の動きとホラーをこんなにも両立できるのか。
空間把握できない室内といつでも明るい外によって白昼夢のようであり迷路に迷い込んだような感覚、それでいて心地よい。
素晴
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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

3.4

当たり障りのない映画。もっと面白くできたろうに。
空中戦は面白いしキャプテン・アメリカの超人じゃない戦い方も好き。
だけど、キャプテン・アメリカと大統領の問題が噛み合ってるように見えてそうでもないのが
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.6

悲壮感の空気がコメディで包まれすぎてあまりバランスが取れていない気がする。
だけど、車の屋根がボタンひとつで閉まっていくところは良すぎる。笑わせていただきました。

時々、私は考える(2023年製作の映画)

3.9

彼女の視点でも周りの人たちが楽しく描かれてるのが本当にいい。彼女の行動の微細な動き。
人に少し合わせることができてよかったね。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.2

空気は好きだがさすがに冗長すぎるか。
やりたいことがずっとわかり易すぎる。台詞でも言わせて歌でも言わせるのかと。それを3時間弱はきつい。映画が閉じていく。

高校大パニック(1978年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

銃ぶっ放すまでの話かと思ったら最初から怒り全開で銃を即座に調達してぶっ放して景気がいい。ただ、受験のストレスのタメが短すぎる気はするし籠城戦になってからは動きがなくなってきて尻すぼみになってしまう。>>続きを読む

御法度(1999年製作の映画)

3.3

1999年にこのワイプはきついかな。音楽は流石に良い。松田龍平、声頑張って出してて偉いなと思う。

街のあかり(2006年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

真面目で真っ直ぐで不器用、高望みもする哀れな彼は哀れと思われて恋に答えてくれる女性が金を裏切りリスクを背負って助けてくれるような映画的奇跡は起きない。けれど、人との繋がりがないが犬を助けようとしたこと>>続きを読む

人魚伝説(1984年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

タイマンの勝負はちゃんと死ぬまでの時間をしっかり与えて苦しませて復讐の果ては即殺害のあっさりさで虚無を描ききる。
葬式にトラックが突っ込みそのままの勢いで海に落とすところの映画のドライヴがすごすぎて笑
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

4.1

貧しいものたちとそれを規制する側の力関係と思惑が交差する中の人間の温かみと夫婦の会話が交互に行くことで二人の関係性もある一つの方向からの見方ではなく多面的にみたときに解決すること、またそれが今後続くと>>続きを読む

映画を愛する君へ(2024年製作の映画)

2.3

なにか映画について思ったことを箇条書きにしたメモ帳を映像化し、映画としてまとめずに雑に詰め込んだような映像。映画としての面白さは感じない。内容に映画への愛は感じるものの、この映画はただの映像で終始して>>続きを読む