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コント55号 人類の大弱点のmitakosamaのレビュー・感想・評価

コント55号 人類の大弱点(1969年製作の映画)
2.5
講談社dvdマガジンより。監督は昭和ゴジラ第二期の福田純。やっぱりテンポが悪い印象。
『天才詐欺師物語 狸の花道』なる映画のリメイクなんだと。こちらは未見。小林桂樹・三木のり平・森繁久彌出演作のリメイクは、当時の55号には荷が重かったか?

欽ちゃんが詐欺師で次郎さんが刑事の追っかけっこ物。

東宝喜劇で植木等や小林桂樹らが何やっても許されるのは彼らのキャラクターよね。同じことをドリフや欽ちゃんやマチャアキや なべおさみがやっても、なんか鼻につく。「どこか憎めない」とはいかないなぁ。

また欽ちゃんの演じる詐欺師が、設定からしてスケールが小さいんだなぁ。なんか映画を象徴してるよ。

競輪のでスッカラカンの詐欺師が寸借詐欺を働くが、それが刑事の次郎さんだったことで始まり。
心配してくれる女性(岡田可愛)もいるが基本的に根が不真面目で、ブタ箱に入って出てを繰り返す。
途中マジメに働こうともするが、不遇によりその会社の不正を暴く。
再度ブタ箱で白川由美演じる和服の美人と恋仲になるが、その女に詐欺に遭う。

詐欺をするが、基本的に捕まるから、口は立つが詐欺の才能は感じられない。途中真面目になったり腐ったりするので、妙に人間臭くはある。

だったら最後は心配してくれる人の為に真人間になって終わって欲しかったよ。それに次郎さんと仲が良い、子連れの未亡人熟女が出てくるが、このフリは回収されず。

うーん。喜劇になりきれてない印象。タイトルの「人類の大弱点」もまるで意味不明だ。


心理描写で、止め絵になりセリフだけになる演出などは福田純らしい感じかしら。あと秋葉の電気街などがロケ地で、その辺も見所。
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