実に人間って面白おかしいもんだなと思わされた。
京子の人間性の、清廉潔白でもなく妙に嫌味ったらしい感じがとても解像度高い。
夫に嘘や隠し事をするのが常習だった京子だが、そんな彼女だからこそ夫のこと…
いつの時代も変わらない女性たちの活気。
キャピキャピしてる感じが印象的(ちょっと古いか⁈)。
一方で男たちは仕事やパチンコ、競輪と楽しいのかどうかよくわからない。
鶴田浩二と津島恵子…
身の回りに「うまくいかなかったお茶漬の味」があり、現実的に見ざるを得なかった。実際この作品も、夫婦といえども所詮「他人」である前提のもと、生活の残酷さを割とまっすぐ描いている。優しいラストではあるも…
>>続きを読む良いぜ。ラスト20分ひっそりとお茶漬けを拵える夫婦を包み込む深夜の冷徹な時空がほんと良いぜ。日常の小骨が取れる瞬間、逆に日常のささくれが剥ける瞬間、窓から雪崩込む涼しい夜の風みたいな感じで。日常の詩…
>>続きを読む恋人関係と夫婦関係の違いってこの作品に詰まってるんだろうなぁと思った。
夜な夜なお茶漬けを食べるシーン、あんな素晴らしいものが70年も前に撮られていたのが凄すぎる。
やっぱり小津作品はショットがカ…
鯉に餌をやりその餌を食べきれない様子を見て夫の鈍感さんという呼び名を呼びかけるシーンがとても印象的。お見合い抜け出して競輪にパチンコにと、お見合いしたくないと駄々こねるせっちゃんも含め女性の生き生き…
>>続きを読む「麦秋」と「東京物語」に挟まれた形で
公開され、一見地味で目立たないけれど、
夫婦間の実に微妙で繊細な心情を
監督ならではの視点で切り取り、
巧みに描写した素晴らしい作品だった。
“インティメイト…
嫌がるものを結婚させて、俺たちのようなもう一組ができるだけじゃないか
この言葉を妻に向かって放った後の、茂吉の顔がしばらく忘れられないと思う
なんて切ない表情をしてるの…
他人=自分とは価…
松竹株式会社