Tabキー 【tabulator key】 タブキー
概要
Tabキー(tabulator key)とは、キーボードの特殊キーの一つで、キー上面(キートップ)に「Tab」あるいは縦線を指す矢印の記号が刻印されたキー。文字入力中にタブ文字を入力したり、メニューなどで項目間を移動したりするのに使われる。Tabキーを押すと制御文字の一つである水平タブ(HT:ASCIIでは9番/16進数で09)がコンピュータ本体に送信される。押したときに動作はソフトウェアや設定によって異なるが、文字入力中の場合にはタブ文字を挿入し、カーソル(の位置にある文字)を右側の最寄りのタブ位置まで移動させる。
例えば、タブ文字の幅が8文字に設定されている場合、先頭から3文字目の位置でTabキーを押すと、その位置に5文字分の空白文字に相当するタブ文字(ソフトウェア上は一文字)が挿入され、先頭から8文字目の位置から文字入力が再開される。
また、複数の入力項目や操作要素が並んでいる際に、現在選択されている項目の次にある項目に選択状態を移動させるために使われることも多い。その際、Shiftキーを押しながらTabキーを押すと一つ前の項目に戻るようになっている。
もとはタイプライターで項目を縦横に碁盤目状に並べるために用いられていた “tabulator”(表化)キーに由来する。これは紙面の特定の位置にレバー(タブストップ)をセットし、Tabキーを押すとその位置まで打鍵位置が移動するという仕組みで、複数行で項目の先頭位置を揃え、表のように整形するのに使われた。
(2021.10.13更新)