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POST 【Power-On Self-Test】 パワーオンセルフテスト / 電源投入時自己診断テスト

概要

POST(Power-On Self-Test)とは、コンピュータ情報機器の電源投入時やリセット時に実行される、装置や回路のチェックや初期化などの処理のこと。オペレーティングシステム(OS)の起動前にBIOSなどがう様々な処理の総体を指すことが多い。

実行される内容は機器やBIOSによって異なるが、一般的によくわれる処理としては、メインメモリのサイズの確認や正常に動作するかの検証、機器の内部を構成する回路や装置の検出や初期化BIOS設定画面の表示や利用者による操作の受付、OSの起動が可能な記憶装置の選択肢の提示や選択操作の受付、OSブート処理の実行開始などがある。

コンピュータの起動時にわれるPOSTでは、画面上にその進行状況や接続された機器の検出結果、動作状況の診断結果などの情報が文字で逐次表示されることが多い。OSの起動が始まると表示は一旦消去され、OSの起動状況の表示に切り替わる。

ハードウェア故障などでエラーが発生すると画面に文字で知らせるか、それが難しい場合は内蔵のブザーでビープ音を鳴らして知らせる。ビープ音の回数や長短の組み合わせがエラーの種類を表しており、どの音が何を表すかはBIOSのメーカーや機種ごとに異なる。

(2022.10.13更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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