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ラッパー 【wrapper】 ラッパ

概要

ラッパー(wrapper)とは、包装紙、カバー、覆うもの、包むもの、などの意味を持つ英単語。ソフトウェア開発で、ある開発環境向けに提供されたプログラムなどを別の環境で利用できるようにするものをラッパーという。

ソフトウェアプログラム部品などが提供するクラス関数データ型などを、本来とは異なる環境や方法で利用できるようにしたものをラッパーという。対象の種類に応じて「ラッパー関数」「ラッパークラス」「ラッパーライブラリ」などという。元の機能を包み、覆い隠す役割を果たすためにこのように呼ばれる。

ラッパーが作成・提供される理由は様々で、元のクラスなどがそのままでは利用できない別の環境で利用できるようにしたり、煩雑な仕様や設定などを隠蔽あるいは自動化してシンプルな手順で利用できるようにしたり、別の機能を追加したりするのに使われる。ある環境向けにラッパーを用意することを「ラップする」という。

一般の外来語として「ラッパー」という場合は、ヒップホップ音楽などで歌詞をリズミカルに歌唱する歌手のことを指すことが多いが、これは英語では “rapper” であり、“wrapper” とは異綴同音異義語(発音は同じだが綴りと意味が異なる)の関係となる。

(2020.7.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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