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Gigabit Ethernet 【ギガビットイーサネット】 GbE

概要

Gigabit Ethernet(ギガビットイーサネット)とは、有線の構内ネットワーク(LAN)の標準の一つであるイーサネット(Ethernet)のうち、1Gbps(ギガビット毎秒)での通信に対応した規格群の総称。オリジナルのイーサネット規格は10Mbps(メガビット毎秒)であり、実に100倍の速度向上が図られている。

最も普及しているのはカテゴリ5以上のUTP非シールドより対線)ケーブルを用いる1000BASE-Tで、企業や家庭などでコンピュータLANに接続するためにごく一般的に用いられている。ケーブルや機器が一世代前の100BASE-TXと共用・混在できるため、Fast EthernetからGigabit Ethernetへスムーズに移行できる。

銅回線(メタルケーブル)を用いる規格には他に1000BASE-TXカテゴリ6以上のUTPケーブル)と1000BASE-CX同軸ケーブル)が規格上は存在するが、いずれも実質的にはほとんど普及しなかった。また、電子基板上の配線として極短距離(1m以内)を結ぶ1000BASE-KXという変わった規格もある。

名称ケーブル波長距離規格
1000BASE-TUTPカテゴリ5以上-100mIEEE 802.3ab
1000BASE-TXUTPカテゴリ6以上--
1000BASE-X1000BASE-CX2芯平衡STP-25mIEEE 802.3z
1000BASE-SXマルチモード光ファイバー850nm550m
1000BASE-LX1350nm550m
シングルモード光ファイバー
(2芯)
5km
1000BASE-LH50km-
1000BASE-LHA70km-
1000BASE-LHB150km-
1000BASE-ZX1550nm70km-
1000BASE-EX1310nm40km-
1000BASE-LX1010kmIEEE 802.3ah
1000BASE-BX10シングルモード光ファイバー
(1芯)
上り1310nm
下り1490nm
1000BASE-PX10
1000BASE-PX2020km
1000BASE-KX電子基板上の配線-1mIEEE 802.3ap
* 1000BASE-BX10は単に1000BASE-BXとも。
* 1000BASE-Xをすべての光ファイバー系規格を含む総称とする場合もある。

他の規格はすべて光ファイバーケーブル通信する仕様で、マルチモード光ファイバーを利用する1000BASE-SX/LX、2芯のシングルモード光ファイバーを用いる1000BASE-LH/LHA/LHB/ZX/EX/LX10、1芯のシングルモードファイバーを用いる1000BASE-BX10/PX10/PX20などがあり、光信号の波長や最大伝送距離などが異なる。

当初のEthernet規格と100倍もの速度差があり初期の仕様の中には都合の悪いものもあり、いくつかの拡張仕様が定義されている。最短フレーム長を512バイトに延長するキャリアエクステンション(carrier extension)、複数のフレームを連続して伝送するフレームバースト(frame bursting)、フレーム長を従来の5~10倍に延長するジャンボフレームjumbo frame)などである。

(2018.5.16更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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