1433番ポート 【port 1433】 ポート1433 / TCP1433番
概要
1433番ポート(port 1433)とは、インターネットなどの通信でアプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。Microsoft SQL ServerやAzure SQL Databaseなどのデータベース管理システム(DBMS)が外部から接続を待ち受けるポートとして用いられる。ポート番号とは
インターネットではネットワーク層のプロトコルとしてIP(Internet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層のプロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)あるいはUDP(User Datagram Protocol)をよく用いる。
これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数で行い、これを「ポート番号」という。
1433番ポートの用途
1433番ポートはそのようなポート番号の一つで、米マイクロソフト(Microsoft)社のデータベース製品でサーバ側のデフォルト(規定)の接続待ち受け用ポートとして用いられる。
SQL Serverではデフォルトインスタンスの標準の接続待ちポートとしてTCPの1433番が用いられる。管理者が設定で他のポートに変更することもできる。クラウドサービスのAzure SQL Databaseでも外部からの接続は1433番で受け付け、この番号は変更することができない。
名前付きインスタンスの場合、デフォルトでは50000番以上から空いているポートを自動的に一つ選択する動的ポートが用いられるが、管理者が任意のポート番号を固定的に指定することもできる。いずれの場合もクライアントは接続待ちポートをサーバに問い合わせる必要があり、UDPの1434番ポートに問い合わせを行う。
これらの用途はインターネット運用団体のIANAに登録されており、いわゆる「レジスタードポート」(登録済みポート/ユーザーポート)の一つとして定着している。1433番に関してはTCPのみが割り当てられており、UDPの1433番は正式な用途は登録されていない。