2024年4月、秋田県三種町の自宅に火を付けて住宅や倉庫など3棟を焼いた罪に問われている50代の女の裁判員裁判が4日から始まり、被告の女は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

起訴されているのは、三種町鹿渡の無職・斉藤芳子被告(58)です。

斉藤被告は2024年4月、三種町鹿渡の自宅で廊下に灯油をまいてライターで火を付け、自宅に加え倉庫など3棟を焼いた現住建造物等放火の罪に問われています。

検察は斉藤被告に鑑定留置を行い、刑事責任能力を問えると判断しました。裁判の争点は量刑です。

4日から始まった裁判員裁判で、斉藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察は冒頭陳述で「被告は自宅に灯油をまき全焼させた上、衣服に灯油をかけた危険な犯行で隣接する家屋に影響を及ぼした」と指摘しました。

弁護側は「被告は、日頃から一緒に暮らす夫の父の暴言に悩み自殺未遂に及んだ。犯行当時に患っていた精神的な病を考慮して量刑を判断してほしい」と主張しました。

次回公判は5日で、証人尋問が行われます。

秋田テレビ
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