クライム・イン・リゾート〜元捜査官アレックスの犯罪ファイル

アメリカの麻薬取締局（DEA）の元捜査官アレックスは、静かな余生を過ごそうとフィリピンのセブに降り立つ。持病を悪化させないために、ストレスのない生活を送ろうとするが、薬物の取引現場に遭遇し、思わず介入。そこで潜入捜査していた地元の刑事カイとエルネストを手伝うことに。

空港警備員の他殺体が、砂浜に打ち上げられる。ホテルで国際的な密輸組織の一団を見かけたアレックスは、そのメンバーのチェックイン時間が死亡推定時刻直後であることから、被害者は空港で密輸の現場に居合わせて殺されたと推理。そして殺人事件の真相と密輸品の詳細を暴こうとする。

屋台街では、何者かがチンピラたちを雇って店主たちに脅しをかけ、次々と閉店に追い込んでいた。一方、州知事選に出馬するオカンポ署長の命令で、現知事ロサレスの身辺警護をしていたカイは、あるカナダ人の男が両候補に会いに来ていることを不審に思う。やがて2つの点はつながり...。

ブロガーの女性ジェサがオランゴ海峡で行方不明になった。そのころ、ドキュメンタリーを制作するため、往年の名俳優ジェリー･ウエストウッドと撮影隊がセブに到着。アレックスはスタッフたちの言動と最新鋭のダイビング器材を見て、彼らには別の目的があるのでは、と疑う。

武器密売人エル･ディアブロの身柄を、アメリカ国務省が引き取りに来るのを猛反対するアレックスはマクタン警察署に怒鳴り込むが、署は台風（バギオ）接近で大わらわ。窓の隙間から署内を見た彼は、エル･ディアブロと手下たちが武器を手に署を制圧しているのを目の当たりにする。

ホテルでイギリス人教授が射殺され、現場に到着したカイは、恩人の刑事ラバラと再会。ラバラは15年前、カイの母親が殺された事件を解決していた。捜査を任されたラバラとカイのチームとは別に、アレックスとエルネストは教授がカイの母親が殺された事件を調べていたことを突き止める。

アレックスのおじで詐欺師のダニーがセブにやって来た。心を入れ替え、これまで迷惑をかけてきた人々に償いをするのだという。そのころ、島のリゾート地では偽造通貨が出回っていると聞いたアレックスは、ダニーの関与を疑う。そんななか、とある殺し屋が何者かを捜してセブに降り立つ。

アメリカのカントリー歌手オーガスト・クロウがコンサートのためセブを訪れる。しかし到着早々、著名人を身代金狙いで拉致する犯罪集団ソロコに狙われかけ、アレックスがオーガストの護衛をすることに。アレックスの活躍で一度は拉致を阻止するものの、ソロコは再び襲撃を仕掛ける。

香港の犯罪組織の親玉トミー･チャウがマクタンのホテルで結婚式を挙げるとの情報が入る。謎に包まれている組織の内情を探るため、潜入捜査をするカイ。彼女の身を案じたアレックスも参戦するが、敵対組織の重鎮たちも出席する披露宴の最中にチャウが倒れ、一触即発の事態に発展する。

アレックスの娘エヴリンが島に来る。一方でマクタン警察は国際的な密輸組織の会計士を逮捕し、組織のトップを逮捕するため帳簿を入手しようとする。同じころ、アメリカの麻薬取締局（DEA）時代の相棒で、アレックスを裏切ったカーペンターも島に上陸する。そんななか、エヴリンが...。